ファミキャンデビューは春がおすすめ!春キャンプの魅力と、プロが選ぶ機能良し・見た目良しのキャンプ道具【アウトドア専門店監修 】

キャンプといえば、多くの人が「夏」をイメージすると思いますが、実は初心者には「春」がおすすめ。
今回は、そんな春キャンプの魅力のほか「場所選びのポイント・オシャレで機能的かつコストパフォーマンスに優れたアウトドアグッズ」について、アウトドア専門店「スポーツオーソリティ港北センター南店 アウトドアスタイル」のマネージャー、太田靖隆(おおた やすたか)さんに詳しくお聞きします。

太田靖隆

10万点以上のグッズを取り揃えるアウトドア専門店「スポーツオーソリティ港北センター南店 アウトドアスタイル」のセールスマネジャー二児の父として年間で10泊以上“ファミキャン”を楽しんでいる。
Instagram: https://www.instagram.com/sportsauthority_centerminami/

※以下はすべて、太田さんのインタビュー内容です。

 

ファミキャンデビューは断然夏より春!その理由とは?

ここ数年でますます人気が高まっているキャンプ。
40代のパパ世代でファミキャンデビューを考えて当店に足を運ぶお客様も増えていますが、多くの人がキャンプの計画を立てるのは「夏」。しかし、実は3月から5月上旬頃までの「春キャンプ」がキャンプビギナーにはおすすめの季節です。その理由は大きく3つ。

  • 1.気候・気温がちょうど良い

  • 自然の中に身を置いて過ごすキャンプでは、気候や気温が快適性を左右します。夏場になると、強い日差しが照りつける炎天下の中、テントを建てるだけでもヘトヘトになることも……。逆に冬は特に夜間の冷え込みが厳しく、充分な防寒対策が必要になります。春は天気が良ければ日中は半袖でも過ごすことができ、なおかつ昼夜の寒暖差も緩やかなため、防暑・防寒の準備も少なく、キャンプ初心者にもおすすめです
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  • 2.虫が少ない

  • 夏場のキャンプで意外と悩まされるのが、蚊やブヨ、アブなどの「虫」。夜になると明かりに虫たちが集まり、ランタンの周りにビッシリ……。春は虫が少ないので、虫除けの対策で頭を悩ませる必要も少なく、安心してキャンプを楽しめるでしょう。
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  • 3.お花見が楽しめる

  • 最後に、春キャンプの醍醐味として忘れてはいけないのが「お花見」です。大自然の中、満開の桜を愛でるという最高に贅沢なひと時。街で見る桜とは一味違った力強い花の美しさに触れ、家族の忘れられない思い出になるはずです。

子どもも遊びやすい!春キャンプだからこそ楽しみたいアクティビティ

春キャンプでは、快適な気候の中、子どもとさまざまなアクティビティが楽しめます。
夏場は涼を求め、川や海など水辺が主な遊び場になりますが、春キャンプのメインフィールドは「陸」。水遊びに比べて着替えの準備も少なくて済み、ケガや事故の危険性も低いのが特徴。それでは、私が春のファミキャンで子どもたちと楽しんでいる遊びをいくつかご紹介します。

  • 1.花で色水づくり
    草原などに咲いている春の草花を集め、石などで潰して色水をつくる遊び。子どもの頃に一度はやったことがあるのではないでしょうか。道具なしでできる遊びで、特に小学校低学年くらいまでの小さなお子さんは夢中になってくれると思います。子どもの火の扱いには十分注意しながら楽しみましょう。
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  • 2.焚き火
    キャンプの定番イベントとして忘れてはいけないのが「焚き火」。しかし、夏場だと暑くて近くにいるのも厳しいのが現実。春の程よく肌寒い夕暮れ時に焚き火はとても心地良く、ただ揺れる炎を見つめているだけで癒されます。また、子どもと一緒に火を起こすのも親子にとって貴重な屋外体験になるはずです。子どもの火の扱いには十分注意しながら楽しみましょう。
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  • 3.ハイキング・散策
    テントを建てたら近くを歩いてみるのもいいでしょう。桜だけでなく、春ならではの美しい植物や野鳥に出会えるかもしれません。また、場所によってはタラの芽やフキノトウ、ゼンマイなど、野生で育つ春の山菜を摘んで夕食で味わうというのも素敵です。

その他、広々とした場所があればフリスビーやバドミントン、ボール遊びなどもおすすめ。
春キャンプは公園に行くような感覚で、あえて特別な準備をせずに“いつもの遊び”を楽しんでみましょう。ロケーションが変わるだけで楽しさは何倍にも広がります。

ファミキャン初心者が春キャンプを存分に楽しむために。キャンプ場選びのポイント

春キャンプの魅力や注意点を踏まえたうえで、早速場所選び。
エリアごとにキャンプ場を紹介しているサイトなどを利用して情報を集め、場所を決めましょう。しかし、数あるキャンプ場の中からどこを選んだら良いのか、決め手となるポイントを3つご紹介します。

  • 1.場所は自宅から片道2時間以内がベター
  • まずは、自宅から片道2時間以内のキャンプ場を選ぶということ。これは春キャンプに限らず、通年私がファミキャンを企画するうえで意識していることです。移動の道中も楽しみの1つではありますが、さすがに時間がかかりすぎると、特に子どもが疲れてしまい、到着してから楽しめません。渋滞することを想定しても自宅から片道2時間を目安にキャンプ場を選ぶとよいでしょう。
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  • 2.気温の低すぎないキャンプ場を選ぶ
  • せっかく春キャンプに行くなら、小春日和の暖かな陽気を満喫したいもの。例えば栃木や群馬といった北関東エリアの場合、4月でも標高が高い場所では雪が残っていることもあるため要注意です
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  • 3.キャンプ道具は“こだわりポイント”を絞って、徐々に揃えていこう
  • 最近では初心者向けに、電源や冷暖房器具も完備され、道具を一切持たずに手ぶらで行けるキャンプ場も増えています。もちろんそうしたサービスを利用するのもいいですが、愛着のある自分の道具を使ったり、日常とは違った“不自由”を味わうのもキャンプならではの楽しさ。

最初からすべてを完璧に揃える必要はありません。何かひとつキャンプで“楽しみたいポイント”を決めたうえで道具を準備し「足りない設備を補えるキャンプ場を選ぶ」そんなふうに考えてみてください。

※道具の準備例1
初めてのキャンプでアウトドア料理を楽しみたいなら、ダッチオーブンなどを揃え、厳選した食材を持参する代わりに、テントはレンタルする。
※道具の準備例2
屋外でのくつろぎ空間を大切にしたいなら、こだわりのテントを持参し、その代わりに調理器具はレンタルを利用したり、施設内や周辺にレストランがあれば利用する。

春のファミキャンにおすすめのキャンプ場

キャンプに正解はありません。家族ごとにこだわりや楽しむポイントを見つけ、それに合わせて最もフィットするキャンプ場を見つけてみてください。ちなみに、私がよく春のファミキャンで利用するキャンプ場は以下の3箇所です。

  • 千葉県君津市「イレブンオートキャンプパーク」

  • ファミリー向けのキャンプ場で子ども向けのアクティビティも充実。
  • 春は満開の桜が楽しめます。
  • https://www.eleven-camp.com
  • 神奈川県相模原市「緑の休暇村 青根キャンプ場」

  • 予約不要のフリーサイトで価格もリーズナブル。
  • 電車やバスでのアクセスも可能。
  • http://aonecamp.jp
  • 静岡県裾野市「大野路ファミリーキャンプ場」

  • 1979年にオープンした日本初のオートキャンプ場。
  • 富士山を背にした広大な芝のサイトが魅力。
  • 温泉などの施設も充実しています。
  • http://oonoji.co.jp

良コスパ&おしゃれ&使いやすい!春キャンプにおすすめのアウトドアアイテム

前述の通り、お気に入りのキャンプ道具を揃えていくのもキャンプの醍醐味のひとつ。愛着のあるアイテムを少しずつ増やしていくことで、アウトドアの楽しさは広がります。
また、キャンプグッズはそのまま防災アイテムとして活用できるというメリットもあって一石二鳥。
ここからは春キャンプにおすすめのアイテムをジャンル別にご紹介します。

  • テント:TARAS BOULBA【キャタピラー2ルームシェルター6P】

  • ファミキャンでは広々としたリビングと寝室を兼ね備えたトンネル型2ルームテントが主流。中でも1976年に創業した日本発のアウトドアブランドTARAS BOULBA(タラスブルバ)の2ルームテントは、前面と側面にメッシュパネルが付いていて、室内の細やかな温度調節が可能。天井はフライシートが覆いかぶさった二重構造のため、遮光性が高く、シェルター内の結露も防止できます。
  • ※初心者の場合テントの組み立てには約1.5時間、片付けには2時間ほどかかるので、帰りはチェックアウトの時間を考えて早めに畳み始めることをおすすめします。
  • 商品URL: https://www.tarasboulba.jp/archives/products/229
  • 寝具①:Coleman【キャンパーインフレーターマットハイピーク/シングル】

  • 寝具は睡眠の快適性を左右する重要なアイテム。アメリカ発のアウトドアブランド、Coleman(コールマン)のキャンパーインフレーターマットハイピークは10センチの厚みがあるのでそのままテントの寝室に敷いても充分なクッション性を誇ります。また、側面の特殊な構造のバルブにより、収納ケースから取り出すだけで自動で空気が入り、空気を排出する際は逆流を防いでコンパクトに仕舞えるという優れモノ。今大人気のアウトドアアイテムです。
  • 商品URL:https://ec.coleman.co.jp/item/IS00060N08301.html
  • 寝具②:TARAS BOULBA【ウルトライージーコット】

  • こちらは一見すると先ほど紹介したColemanのマットのようですが、足がついている「コット」という商品。地上に直接シートが触れないため、地表の温度の影響を受けず、また虫などの侵入も防ぐことで快適な睡眠を約束してくれます。TARAS BOULBAのウルトライージーコットは足の着脱が非常に簡単で、軽量かつ耐久性にも優れ、荷物置きや子どもの椅子としても活躍してくれます。
  • 商品URL:https://www.tarasboulba.jp/archives/products/522
  • 寝具③:Coleman【アドベンチャーフリーススリーピングバッグ】

  • マットやコットとともに寝袋もキャンパーの睡眠を支える必需品。Colemanのアドベンチャーフリーススリーピングバッグは、ライナーにフリース素材を使用しているため、温かく滑らかな肌触りが味わえます。シングルサイズの寝袋が2つセットになっていて、連結して大きく使うことも可能。丸洗いができるのも嬉しいポイントです。
  • 商品URL:https://ec.coleman.co.jp/item/IS00060N07878.html
  • 調理用具①:Coleman【アルミクッカーセット】

  • キャンプの調理器具を選ぶうえでポイントになるのが、やはりかさばらない収納力。Colemanのアルミクッカーセットは、フライパン1つと鍋2つ、ザルと計量カップがオールインワンという便利アイテム。着脱可能なハンドル付きで、これさえあればお米を炊いたり、煮る、炒める、蒸す、焼く、揚げるというあらゆる調理が可能です。収納ケースにコンパクトに収まり、我が家のファミキャンにも欠かせません。
  •  商品URL:https://ec.coleman.co.jp/item/IS00060N02514.html
  • 調理用具②:CHUMS【ホットサンドウィッチクッカー】

  • デザイナブルなファッションアイテムのイメージが強いアメリカのブランド、CHUMS(チャムス)ですが、近年はキャンプ用品やキッチン用品にも力を入れています。ホットサンドウィッチクッカーはチャムスのロゴ入りホットサンドが楽しめる、とにかく可愛いアイテム!アウトドアだけでなく家庭でも使えます。ちなみに我が家のキャンプでは、冷凍の肉まんや、山崎製パンのランチパックをそのままこのホットサンドウィッチクッカーで挟んで作る“お手軽ホットサンド”が人気メニュー。
  • 商品URL:https://www.chums.jp/shop/g/gCH62-1039-0000-00/
  • 照明:BAREBONES【フォレストランタンLED】

  • 照明器具もキャンプの必須アイテム。LEDライトは省エネかつ長寿命で、なおかつ紫外線を含まないため虫が集まりにくいというメリットもあり、アウトドアシーンにとても向いています。中でもガーデニング、クッキング、キャンプ用品などを展開するブランド、BAREBONES(ベアボーンズ社)のフォレストランタンLEDは、炭鉱用カンテラを模したデザインが魅力。ダイヤルで明かりを調整できたり、付属のUSBケーブルで充電できたりと、温もりを感じるルックスと裏腹に高機能です。
  • 商品URL:https://barebonesliving.jp/product/camp/detail/20230003/
  • チェア:TARAS BOULBA【バタフライチェア】

  • チェアの中でおすすめしたいのが、TARAS BOULBAのバタフライチェア。 シートはコットン100%、脚は天然木「ホワイトアッシュ」で、座り心地も良く、ナチュラルな見た目もアウトドアシーンの雰囲気にピッタリです。折り畳み式でコンパクトになるのも嬉しいポイント。背もたれの長さが異なる2種類がラインナップされています。
  • 商品URL:https://www.sportsauthority.jp/shop/g/g63619514/
  • 商品URL:https://www.sportsauthority.jp/shop/g/g63619522/
  • テーブル:TARAS BOULBA【TBウッドロールテーブル】

  • テーブルのおすすめは、TARAS BOULBAのTBウッドロールテーブル。材質には、野球のバットなどにも使用される天然木「ホワイトアッシュ」が使われています。脚部は三つ折り、天板はロール状にしてコンパクトに収納可能。先ほどご紹介した同ブランドのバタフライチェアと合わせて選んで欲しい商品です。こちらもサイズが異なる2種類がラインナップされているので、家族の人数に合わせて選ぶと良いでしょう。
  • 商品URL:https://www.sportsauthority.jp/shop/g/g61357091/
  • 商品URL:https://www.sportsauthority.jp/shop/g/g63619498/
  • アクティビティ:株式会社アートファイヤー【ARTFIRE】

  • 春キャンプで焚き火を楽しみたいと考えている人にぜひ試して欲しいのが、株式会社アートファイヤーという日本のスタートアップが販売している「ARTFIRE」です。これはそのまま焚き火の中に投げ入れるだけで約30分間炎が虹色に変化するというユニークな商品。子どもも夢中になり、フォトジェニックなキャンプを楽しめます。
  • 商品URL:https://artfire.jp

蚊はいないけど寒さ・毛虫・紫外線に要注意。春キャンプで気を付けるべき3つのこと

他の季節に比べて過ごしやすい春キャンプですが、それでも油断は禁物。
最後に、春キャンプを安心・安全に楽しむために気を付けるべき3つのポイントをご紹介します。

  • ・防寒対策
  • 暖かな季節といえども、朝晩は冷え込むことも。最低限の防寒対策は整えておきましょう。コンパクトに収納できる薄手のダウンなどは使いやすくて便利です。また、寝るときは寝袋自体が冷たくなっていることがあるので、就寝前に湯たんぽや使い捨てカイロなどを入れておくと温まります。
  • ※湯たんぽやカイロが体に触れた状態で寝ると低温火傷をする可能性があるのでご注意ください
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  • ・毛虫に注意
  • 夏に比べて虫の少ない春ですが、その中で唯一注意しなければいけないのが「毛虫」。中には毛に毒をもつ種類もあり、触れると皮膚炎になる危険もあります。毛虫は木の上に多く、落ちてくることもあるので、春キャンプでテントを張るときは、木の下は避けるようにしましょう。
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  • ・紫外線対策
  • 3つ目の注意点は紫外線対策。「紫外線 = 夏」というイメージが強いですが、意外にも紫外線が最も強い時期は5月といわれています。気になる方は、薄手の長袖やツバ付きの帽子、サングラスなど、対策を整えましょう。

春のファミキャンデビューが“パパキャンパー”への第一歩

キャンプを始めるなら、季節は春がおすすめ。
アウトドアシーンには屋内では味わえない「学び」や「発見」「感動」が多く、子どもにとって貴重な体験となるでしょう。

家族の喜ぶ顔をイメージしながら少しずつお気に入りの道具を揃え、タフで頼れる“パパキャンパー”を目指してみてはいかがでしょうか?

 

 

ライター:下條 信吾
企画編集:児島 宏明

太田靖隆

太田靖隆

10万アイテム以上を取り揃えるアウトドア専門店「スポーツオーソリティ港北センター南店 アウトドアスタイル」のセールスマネージャー二児の父として年間で10泊以上“ファミキャン”を楽しんでいる。