
40代に差し掛かったら、親が元気なうちに実家の片付けを進めましょう。ここでは、その理由や実家の片付け方のポイント・具体的な進め方についてご紹介します。
40代が実家の片付けを早めにしておくべき理由

なぜ40代になったら実家の片付けを始めるべきなのでしょうか。その主な理由は、親と一緒に整理ができるから。まだまだ元気で判断力もしっかりしているうちに、不要な物と必要な物を自分で選別してもらいましょう。
親が亡くなった後の遺品整理では、家族がいる物・いらない物を判断することになります。事前に整理をしていなかったばかりに、取捨選択の判断がつかず、何も捨てられず困ってしまう人も少なくありません。生前整理をしておけば、悩まずに遺品整理を進められるはずです。
実家の片付け前に。スムーズに進めるための3つのチェックポイント

実家の片付けをする上で注意すべきポイントは以下の3点。
1.本人に納得してもらった上で始めよう
- 親に実家の片付けをしようと提案しても、「まだ必要ない」「また今度時間があるときに」と言って、なかなか進まないかもしれません。ここでしびれを切らして、勝手に掃除を始めないように注意しましょう。必ず、本人の納得を得て、一緒に片付けることが大切です。
2.最初は部分的な掃除から始めて
- 実家の片付けを始める際には、大掃除のような大掛かりなやり方ではなく、部分的に始めるのがおすすめです。「まずは棚の不用品を捨てて掃除する」など、目標を細かく区切ることで、精神的な負担が軽くなり、途中であきらめることなく続けられます。
3.長期的に期間を設けて片付けをする
- これまで不要な物をまとめて捨てる習慣がなかった場合、「捨てる・捨てない」の分別や実際の処理に至るまでかなりの時間がかかります。短期間で一気に終わらせようとせず、長期的な計画を立てて、少しずつ進めていきましょう。
実家の片付け、具体的な進め方

実家の片付けをする際は、以下のような手順で進めるとスムーズです。
1.まずは掃除アイテムを用意
- 必要なアイテムが揃っていない状態で片付けを始めると、途中で片付けを中断しなければならず、なかなかスムーズに進みません。そうならないように、最初に必要なアイテムを揃えておきましょう。具体的には、ゴミ袋や手袋・雑巾・ほうき・ちりとりなどの基本的な掃除用具を準備しましょう。ホコリが舞うことも多いので、マスクも用意しておくと安心です。また、分別のためのダンボール箱も多めに用意しておきましょう。
2.家具やインテリアなど大きな物から手をつけると◎
- 片付ける物が大量にあるとどこから手をつければいいのかわからず、途方に暮れてしまいがちです。そのようなときには、家具や家電など大きな物から片付けるのがおすすめです。大物が片付くと、その後細々とした物が整理しやすくなります。また、目に見えてスッキリするため、やる気にもつながるでしょう。
3.遺産相続の対象になる物は最後にじっくり整理しよう
- 実家に骨董品や絵画、宝石を使用したアクセサリー類などがある場合には注意が必要です。こうした価値の高い品物は、親が亡くなったときに遺産相続の対象になります。勝手に処分してしまうと、他の親族とトラブルになる可能性があるため、時間をかけて慎重に整理しましょう。
4.金品・通帳などの重要書類の保管場所を確認しておく
- 片付けの際には、現金や通帳・重要書類などの保管場所を確認しておきましょう。もしも、保管場所を忘れてしまったり、万が一のことがあったりした場合、重要書類がどこにあるかわからないと困った事態になりえます。また、金品・通帳などがバラバラに保管されている場合は、この機会にひとつの場所にまとめた方が良いでしょう。
業者に依頼するのもひとつの手

物が多すぎて片付けをするのが難しかったり、仕事が忙しくてなかなか時間を取れなかったりする方は、不用品回収業者に依頼するのもひとつの選択肢です。
まずは料金をチェックしましょう。一口に不用品回収業者といっても、業者によって料金に開きがあります。あわせて、口コミや評判などもチェックし、対応が丁寧かつスピーディーなところを探しましょう。古物商・産業廃棄物収集運搬業許可を取得しているかどうかのチェックも忘れずに。
また、無料見積りや無料相談の業者を選ぶのも大切。追加料金の有無なども依頼時点で確認しておくと安心です。このほか、不用品回収だけでなく買取も行っている業者もおすすめです。場合によっては費用負担を大幅に軽減できるケースもあります。
業者選びのポイントを押さえた上で、実際に依頼するときは、あらかじめいる物といらない物を区別しておきましょう。そうすれば、取っておきたい物を誤って捨てられてしまうトラブルを防げます。
実家の片付けは親と一緒に進めるのが大切
実家の片付けをする際には、親の納得を得た上で、一緒にいる物といらない物を確認し合いながら進めていきましょう。親が元気なうちに持ち物を整理しておけば、亡くなった後の不安要素をひとつ減らせます。ぜひ一度、親と相談してみてはいかがでしょうか。