HOME > 生 活 > ライフスタイル > ミッドライフ・クライシス(中年の危機)は突然に!!

ミッドライフ・クライシス(中年の危機)は突然に!!

2016/03/23

川崎貴子

リントス株式会社代表取締役

川崎貴子

女性マネージメントのプロ

45歳男性の二人に一人が陥るミッドライフ・クライシスとは?

私が40代に突入した途端、一番最初にガタが来たのが「視力」でした。

「急激にスマフォを使い出したから~」「書く仕事が増えたから~」と、自分に言い訳し続けた結果、次にポンコツ宣言し始めた部位は「歯」でございました。これも、「40歳で次女を出産したから~、出産って歯にくるのよね~」などと散々現実から逃げまくっていたのですが、来月44歳になる私はもう受け入れています。

これらの症状はただ加齢だということを。

 

その他にも、首だの肩だの腰だのは常時凝っている訳でして、元来とにかく「丈夫である事だけが売り」であった私は、無くしてしまったもの(健康体)の喪失感と加齢との共生をなかなかに受け入れがたく、心の中で抗い続けていたのです。

 

本来ならば運動して身体でも鍛えれば良くなる部分もあるのですが、

「40過ぎてまで大嫌いな事(運動)なんかやってたまるか!」

という、それこそ老いの象徴である「頑固なメインパーソナリティー」が表出してしまい、

針治療に行ったり、マットレスを変えてみたりという「小手先メンテナンス」に勤しむ毎日です。あーやだやだ。

 

さて、そんな「悲哀たっぷり40’sLIFE」な私の耳に飛び込んできたのが「ミッドライフ・クライシス」というお言葉。おうおう!今度はなんだ!と、半ばやけっぱちで調べた所、40代が陥りがちな「危険な人生の転換期」であり、「第二の思春期」であり、嵌ると周囲が心配するような奇行を見せたり、うつ病や離婚の原因になったりするそう。ひゃー!

 

思春期と違うところは、精神的にも肉体的にも衰えを感じ始め、「このままでいいのか?」「人生の後半に悔いが残るのではないか?」「妻の事を本当に愛しているのか?」と、先が見えてきてしまったが故のアイデンティティ・クライシスであるという点。

 

もう一つは、思春期の子供は親に庇護されているし、仕事も家庭も人脈も財産も未だなんにも持ってはいない訳ですが、思秋期(そう呼ぶらしいです)はなんだかんだと守らなきゃいけないものがあるという所です。誰かの夫であり、父であり、上司であり、先輩である我々が、盗んだバイクで走り出したらさあ、大変。

グレてる間に今まで築き上げた全てを失ってしまう可能性だってあるのですから、「45の夜」は歌にも洒落にもならないのです。

 

特に男性は不倫や風俗やキャバクラ通いなど、性行動に直結するグレ方が顕著らしく注意が必要です。以下、ミッドライフ・クライシスの兆候と言われているものをまとめてみました。

1.ジムに通い始め、体を鍛えまくる。

2.アンチエイジングに目覚める。

3.高いスポーツカーなど相談無しに買う。

4.今までとは違う業界、違う職種への転職。

5.起業、独立。

6.海外移住を考える。

7.配偶者に対してイライラが止まらない。

8.今まで価値があると思っていたものが無価値に思える。

9.SNSを始める。

 

などです。どれも40代から始めたり始まったりするのが「おかしい」ものではないと思いますが、内的葛藤の発露としてやる訳ですから、本人にとっても、周囲にとっても「合理的判断とは思えない何か」に突き動かされている感じに、きっと「性急」で「衝動的」なのでしょう。周囲が心配して、「えー?どうして突然?」「大丈夫?」と言ってしまう程に。

 

俳優のキアヌ・リーブスは、40歳から数年間このミッドライフ・クライシスに襲われ、「自分がどこにいるのか、どこから来たのか、何をしているのかさえ解らずにずっと苦しかった。」と、このサイト

(http://www.excite.co.jp/News/world_ent/20120709/Cyzowoman_201207_post_6232.html)で告白しています。彼も、周囲から見たら奇行としか思えない事をやることによってアイデンティティの再確立にもがき苦しんだのでしょう。

 

ただ、不安定な状態での判断とは大抵ロクな結果を招きません。「俺、もしかしたらミッドライフ・クライシス?」と思ったら、性急に行動を起こすよりも逆にのんびりして自分の半生を見つめなおしたり、周囲の人やカウンセラーなどに話を聞いてもらったりすると良いと専門家たちがあちこちでアドバイスをしています。

 

また、日本での認知度は低いですが、アメリカでは社会問題になる程、2人に1人の男性がクライシスしているというのですから、「ミッドライフ・クライシス」っちゅーもんがある、と認識しておくこと自体が大切ではないかと思います。

 

急に不安に襲われても、「お!もしかしてこれって、ミッドライフなんたらだよね!キアヌ・リーブスも経験したってやつ。」と、慌てず、焦らず、人生の停滞期に対処できるからです。

 

また、ユングは「ミッドライフ・クライシス」は、至って正常な人間の成熟である的な言葉を残しています。

 

確かに、40代葛藤しますよ。あと、人生半分ですし、今までの価値観でいいのかって、そりゃあ誰だって疑ってしまいますよ。だから、「誰にでも起こりえる事」というのが、色々読んだ結果の率直な感想です。

 

そして、「新たなアイデンティティを得なければ」と考え、もがくことは、人生の前半では無自覚だった「自分の欲求」と出会ったり、見て見ぬふりをしてきた現実の自分と折り合いを付けたり、劣化するだけかと思っていた我々にまさかの「成長」を与えてくれる機会ではあるまいか?とさえ思うに至りました。

人生は長いから、まだまだ成長しろって事ですかね。

 

これ(ミッドライフ・クライシス)が終わる頃に来るであろう次のクライシス(更年期)にも「備えあれば憂いなし」の姿勢で臨みたいものです。

このキュレーターの他の記事を読む

それはもしや、男の更年期障害なのでは?

2017/11/28

放置しておくと危険な「男の更年期障害」 最近、電車の中でイライラしている同胞や、疲れ切っている同胞を見ると、「それってもしや男の更年期障害なのでは?」と疑いの目で見ている私です。 &…

幸せのサイエンス

2017/10/27

中高年男性が最も幸せを感じていない、日本と言う国。 先日私は、慶応大学の日吉キャンパスに行ってまいりました。「女社長の乳癌日記」でお世話になっているウートピという媒体の企画で、「幸…

男が痴漢になる理由

2017/09/25

痴漢は依存症らしいです。 考えても解らない事は世の中にたくさんありますが、45年間生きてきて未ださっぱり理解できなかったのが、「痴漢」という犯罪とそれをやってしまう人、でした。「それ…

もし、妻が癌になったら・・・。

2017/08/28

今や2人に1人が罹る癌。パートナーが癌になった時の心の準備はできていますか? 先日、男性の個人カウンセリングで「癌になった妻とどう接して良いか解らない」という相談を受けました。聞けば…

だんなデスノート

2017/07/28

日本の夏の気温を3度は下げた「だんなデスノート」を知っていますか? この原稿を書いているのは7月も半ば。毎朝テレビを付ければ松居一代さんが夫である船越英一郎さんを捨て身のすっぴんで…

実は嫌がられている!気づいたら「話の長い男」になっていませんか?

2017/06/26

立場か?年齢か?男たちの話を長くする原因は何なのでしょうか? 私は、何が苦手って「長い話を聴くこと」が子供の頃から猛烈に苦手です。年齢的に結婚式に出席する機会も減り、仕事では自身で…

料理おじさんのススメ

2017/05/30

人に喜ばれる趣味って良くない? 先日、こんな記事を見つけて思わず笑いました。 https://twitter.com/tokoroten/status/818717458127163395/photo/1 男性が若者からおじさんになりハマる物達…

女性の体の事、知っていますか?

2017/04/24

大切な女性がいる全ての男性達へ 「女性の体」と申しましても、セックスにまつわる女体の話では残念ながらございません。昨晩、私は一般社団法人シンクパール主宰のイベント「女性からだ会議」…

40代男性こそ大事な「死に支度」

2017/03/27

もし、明日突然自分が死んでしまうとしたら、スマホや机の中に見られてまずいものはありませんか? 昨年末私は乳癌になり、右乳房を全摘出致しました。その顛末はこちら「女社長の乳癌日記vol.…

「結婚は墓場だ。」と既婚者が言ってはならない理由

2017/02/27

独身男性に出会いの無いジャパン 働き始めてからずっと、女性のキャリア支援や教育事業に特化してきた私ですが、最近、毎週末男性の話を聞いています。昨年11月からスタートした働く女性向け婚…

夫は何故妻に嫌われるのか?

2017/01/30

結婚生活が15年過ぎると、夫が嫌になる。 40代も半ばに差し掛かると、30歳で結婚した夫婦は結婚15年を迎えることになります。我が家は再婚で晩婚な為、共同生活を始めてちょうど10年、結婚9年…

男の色気の作り方

2016/12/28

よく質問されるのですが、男の色気ってなんなんでしょうね。 最近、独身男性と対談や面接をさせていただく機会が多いのですが、その際に一番されて困る質問が「男性の色気ってなんですか?」と…

女に捨てられる男、捨てられない男。

2016/11/28

夫婦の幸せの形は、夫婦の数だけあるのではないでしょうか?そして、その形は外部には解らない。私たちは世間に対して結構上手に「幸せそうな夫婦」を演じることができるから。 「金の切れ目が…

40代独身男性が、意中の女性を口説くには? 後編

2016/10/31

意中の彼女の好意を勝ち取る方法 前編では主に「心構え」を、中編では「気になる存在に昇格する方法」と、2か月に渡って中弛み気味の連載ですがとうとう最終回でございます。仕上げには、「意…

40代独身男性が、意中の女性を口説くには? 中編

2016/09/30

気になる存在に昇格する方法 前回、「40代独身男性が、意中の女性を口説くには?前編」として、心構え的な部分を書きました。   以前、私の家には入れ代わり立ち代わりモテ美女達が、酒を…

40代独身男性が、意中の女性を口説くには? 前編

2016/08/25

お相手がどんな若い美女でも、おじさんにはおじさんの戦い方がある 先日、40代独身男性Aさんの相談に乗りました。どうやら、「女性をどうやって口説くのか忘れてしまった。」とのこと。昔は出…

セクハラにならない話し方

2016/07/28

セクハラ認定されたら命取り。その一言がセクハラになります! パワハラ、マタハラ、モラハラ、リストラハラスメント・・・。ここ数年でたくさんのハラスメントが生まれた感があります。まぁ、元…

男と香りの思い出

2016/06/28

匂いが運ぶ愛の記憶 香りには数多のドラマがある。 私は写真を一切撮らなかった。生きるの死ぬのと大騒ぎした、人生で初めて「結婚したい」と願った大好きな彼とのそれは旅行で、場所も以前か…

日本人はもうセックスしなくなるかもしれない

2016/05/31

子供を作る以外にセックスの意味などあるのだろうか? 40代ともなると、ついつい若者たちを憂いてしまいがちですよね。特に、昨今の若者の草食化や恋愛離れに関しては、「俺たちの若いころは~…

男が愛を表す時

2016/04/27

男が不器用でぶっきらぼうだということを、私は父親から教わった。 私はファザコンじゃありません。逆に、自分の恋愛対象や結婚相手を振り返ると、父と真逆な人ばかりに惹かれてきたように思い…

40代が陥りがちな離婚の甘い誘惑

2016/02/23

「全く違う人生があるのではないか」と夢想してしまう「離婚」の誘惑。 以前のブログ「男40代に忍び寄る魔の時対処法」*https://40life.lucido.jp/article-29/で、新たに何かを始めるのにあた…

40代独身男性が結婚するためには

2016/01/30

大未婚時代に突入する前に 最近、立て続けに40代独身男性の婚活相談に乗る機会がありました。普通に収入があったり、イケメンだったり、コミュニケーションスキルが高かったりして、皆、結婚す…

恋の効能

2015/12/29

恋は遠い日の花火なのか 先日久しぶりに会った40代の友人(独身、女性)が、異常な程若返っており、おまけにとっーても綺麗になっていて久々に度肝を抜かれました。聞けば、「恋をしている。」…

中年の哀愁

2015/12/17

「なんで中年男性って・・・?」っていう記事を見つけて 先日、40代友人男性へのプレゼントを選ぶために、googleで検索しようとした時のことです。 「中年男性」と入れたら、上から何番目かに…

40男はもっと泣いていい

2015/10/24

イライラしたジジイにならない為に 突然ですが、私は「男泣き」が好きです。 特に、中高年男性の「男泣き」を見るとぐっとくるだけじゃなく、母性にも火を付けられ、「さぁ~♪眠りなさ~い~♪…

男40代に忍び寄る「魔の時」対処法

2015/09/26

不惑なんて嘘っぱち!40代特有の悩みや焦りを、どう乗り越えればいいのか。 SNSなどを拝見していると、誕生日を迎えて40代に突入した人の多くが「人生の折り返し地点」という言葉を使っていま…

大人の男とダイエット

2015/08/25

このサイトよりコラムのオファーをいただいた際に、私は迷わず「書きます!」とお答えしたのですが、それは読んで下さる対象が「40代」と伺ったからです。   40代男性―。零細企業を19年間…