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[男のコーヒー学]コーヒー好きなら道具にこだわるべき!

2016/04/25

有馬 敏浩

コピーライター

有馬 敏浩

男の美学を追求する東京下町在住の育メンライター

コーヒー職人が明かす淹れ方のヒント

東京のとある下町の路地裏。そこに大手カフェチェーンの重役たちがお忍びで通う小さな喫茶店があります。その店が出すコーヒーは、一杯1,500円からという強気の料金設定に関わらず人気があり、実に美味しい。何としてもその秘訣を聞き出したかったのですが、マスターは大のメディア嫌いとあって取材はNG。それでも、名前は伏せるという条件付きで、コーヒーを美味しく淹れるためのヒントだけ教えていただきました。

コーヒーの美味しさへの道は、道具にあり

「美味しいコーヒーは、美味しい水から生まれると思っている人がいるが、それは間違い。コーヒーの味は、豆で決まるからね。いい豆を選ぶのはもちろん、豆の味をきちんと引き出す道具に注目して欲しい。例えば、ペーパードリップをネルドリップ(柔らかな手触りの織物「フランネル」を用いた抽出方法)に変えるだけで、かなり味の差が出る。感覚で言えば、ペーパーのコーヒーは、味が固くて平べったい。ネルは、豆の脂肪分の抽出が多く、味がまろやかになる。香りを楽しむはずのコーヒーにフタをして売っているようなカフェチェーンのコーヒーより、ネルを使って自分で淹れた方がずっと美味しいよ。」

 

フィルターを変えるだけで味に大きな差が。ならば、道具の専門家に聞くべしと、道具の専門街として有名な合羽橋道具街(台東区)に行き、喫茶用品専門店である株式会社ユニオン(以下、ユニオン)にお話を伺ってきました。

滑らかな味わいを引き出せるネルドリップ

合羽橋道具街で唯一の喫茶用品専門店であるユニオンの創業は、昭和37年(1962年)。数百万円の焙煎機から手軽に買える喫茶用品まで、コーヒーに関するものなら何でも取り扱う老舗。この店で営業を務める鶴田渉さんに、ネルとペーパーでのコーヒーの違いを聞いてみると、確かに味の差が生まれるのだそうです。

 

「紙は油脂分を吸着するので、ペーパードリップは透明感のあるすっきりとした味わいが好きな方向き。ネルドリップは、ペーパーに比べて豆の油脂分が適度に通り抜けるので、滑らかでコクのあるコーヒーが好きな方向きです。ネルで淹れた味の方が好みという方も多いですが、ネルは保管時に常に濡らした状態をキープする必要があり、淹れ方も少し難しい。ですからうちでは、ステンレス製のメッシュフィルターをお薦めしています。質のいいコーヒー豆を使っている方には特に人気の商品で、コーヒー豆本来の味わいをバランス良く、手軽に楽しむことができます。」

 

「ご家庭でのコーヒーをもっと美味しくしたいなら、ぜひ挽きたての豆で淹れるコーヒーにチャレンジして欲しいです。やはりコーヒーは、挽きたてが一番美味しいですからね。豆を挽くミルや豆の保管用ボトルなどが必要となりますが、淹れるための道具のこだわりは、必ずコーヒーを味わい深くしてくれます。」

 

最も活況の時を迎えているコーヒー界。鶴田さんは、日本のコーヒー文化が世界トップレベルであることを誇りに思うそうです。質のいい豆や器具が、本当に手軽に手に入るようになりました。色々と試して、自分の好みを追求することを楽しんで欲しいと最後に語ってくれました。

 

次回は、コーヒーの味にこだわる男なら必見!
近年話題になったコーヒー豆についてクローズアップ!

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