2016.05.19

ビジネス
できる男の「和食のマナー」

基本さえ覚えておけば どんなお席でも慌てない

難しいことは一つもないのですが、堂々と基本のマナーを身につけて振る舞っている人は、
見ていてさすがの大人だと思います。日本人の良きお手本になりたいですね。

日本酒のマナー

初めの杯だけは受けるのが礼儀です。飲める人も飲めない人もいらっしゃいますが、正式なお席では最初の一杯だけはお受けしましょう。もちろん口をつけるだけでかまいません。
そして徳利の持ち方です。男性は受ける時も注ぐ時も片手で。(左手は膝の上に置きます)
もちろん女性は両手を使いますね。

 

お酌をする時に西洋のように男女のタブーはありませんので、隣の方の杯が空になっていたら進んで注いで差し上げる心配りがいちばん大切です。

吸い物椀のフタは?

正しいマナーに迷うフタつきの器。フタを開けたら器の右横あたりにあおむけにして置きます。食べ終わった後のフタは、必ず元と同じように器を閉めておきます。フタをそのままにしたり、逆さまにして閉じるのはお行儀が悪いので覚えておいてください。

刺身の食べ方

日本料理の神髄ですね。お刺身を食べる順序は、淡白なものから濃い味のものへ。白身魚やいか → 貝 → 鮪や赤身魚 といった色の流れに沿うと素材がいちばん美味しくいただけます。わさびは刺身につけるのが基本。醤油皿は手に持ってかまいません。そして刺身のツマは是非残さず食べてください。これは単なる飾り物ではなく、魚の臭みや脂を消すためにわざわざ添えられているものです。刺身とは別に口に入れて魚の旨味を十分に堪能してください。

天ぷらと酢の物の食べ方

熱々の天ぷらに天つゆをどっぷりとつけていただくのはちょっと残念な食べ方。せっかくの揚げたての美味しさが一気にぬるくなってしまうので料理人もがっかりだそうです。天つゆは先の方だけにちょっとつけるのが 美味しくスマートな食べ方です。

 

酢の物や天つゆの小鉢など汁がたれる物は、器を手に持ってかまいません。左手を使って手皿にするのはおかしな作法と見られますので気をつけて。

器は決して重ねないでください

食べ終わった器やお椀などは勝手に重ねないようにしましょう。お店の人に大変嫌がられます。特に高級な漆器は 繊細で大変傷つきやすいものですので、係りの人も相当な神経を使っていらっしゃいます。和食のお席では 是非、四季の器を愛で大切に扱ってくださいね。

佐野由美子

佐野由美子

中国料理「赤坂璃宮」常務取締役 / カメリアエンタープライズ 代表取締役

中国料理「赤坂璃宮」常務取締役、カメリアエンタープライズ 代表取締役レストランプロデューサー、研修講師、ビジネスマナー講師、女子栄養大学 「フードビジネス論」 非常勤講師 明治大学卒業後、OL生活を経て、20代後半からレストラン業に転身。自ら現場でのサービス経験、店長業務を積んだ後、30歳過ぎに独立。本格的なフードプロデュース業をスタート。あくまで現場主義のサポーターとして、多くの飲食店・サービス企業の経営改善に当たっている。「おもてなし」「ホスピタリティ」の大切さを伝えつづけてきて20年。「良い人づき合い」と「一流の接客」は、確かな「ビジネスマナー」が土台。名刺の使い方から、アポイントの取り方まで「プロを育てる」ための丁寧な実務指導にこだわる。自分自身の20年以上の接客経験が、講演や、現場指導、マナー研修などを通じて多くの共感を得ている。