2016.08.01

健康
ランニングって脚で走るんですよね?

いえいえ、ランニングは全身運動です!

「ランニングを始めてから脚が太くなってきた」
と、喜んでいる方はいらっしゃいませんか? でも、ちょっと待ってください。実は、正しく走ることができれば、脚はそれほど太くはなりません。もちろん、ある程度筋肉質にはなりますけどね。

 

では、脚が太くなる人は何が問題なのでしょうか? 当たり前ですが、脚を使いすぎているからです。「走るのだから脚を使うのは当然でしょ? では、走る距離を減らせばいいのですか?」と思われる方も多いかもしれません。そうじゃないんです。全身をうまく使って走るのです。脚が行っていた仕事をもっと上の体幹部分に分散させてあげればいいのです。そうすれば、疲労も少なくなって、もっと楽に、速く、長い距離を走れるようになりますよ。

 

「じゃぁ、具体的にどうすればいいの?」
はい、わかりました。説明しましょう。

 

走るときに後脚で地面を蹴っている方が大半かと思います。その足で蹴る運動を止めてください。その代わりに身体を前に傾けてみてください。身体を前に傾け続けると転ばないように自然に足が一歩前へ出るはずです。この動きを使えば、脚で蹴るという運動を上半身を前方に移動するという運動に置き換えることができます。筋力を使わずに、重力を使うわけです。

 

次に、脚を上げる動作です。脚を上げる前に上半身をしっかりと上に伸ばしてください。そうすることによって、体幹部が脚を引っ張りあげてくれます。この動きによって、脚負担は軽くなります。

 

最後に着地です。着地の衝撃は、足首、膝、股関節という脚の関節で吸収すると思っていませんか? もちろん、それも正解です。しかし、我々の上半身にも背骨や肋骨など沢山の衝撃吸収装置が組み込まれているのです。これらを機能させるには、脚を上げるときに伸ばしておいた上半身を使います。脚、上半身共になるべく高い姿勢に保って着地をし、衝撃を上半身と下半身に平等に吸収させてあげるのです。

 

いかがでしょうか? 熟練したランナーが「走ると腹筋が疲れる」というのは、脚の仕事を上半身で補っているからなのです。

 

「ランニングすると脚が太くなったいそうだから、走らない……」という女子にも教えてあげてくださいね。「脚が細くなるなら一緒に走りたい!」と言われるかもしれませんね(笑)

綾小路浩二

綾小路浩二

スポーツ系エディター

スポーツ系雑誌の編集長として15年のキャリアを持ち、書籍や映像、ウェブサイトなどのディレクションも行う。スポーツは観戦よりも実行派のプレイングエディター。グッズやテクニックに関心が高く、まずは格好から。また、テクニックを極めるためのボディワークにも興味津々。