恐るべき未来

ポケモンGoに見る、デジタルデバイスとの距離感

このコラムも掲載から1年が経ち、引き続き掲載を継続させて頂く事になりました。
この場を借りまして、日頃読んで頂いている読者の皆様に御礼を申し上げます。

 

日本からカナダ・トロントに拠点を移し、既に私も4年の月日が流れました。
本コラムでも主に、海外から見た日本社会と北米社会を比較させて頂いております。今回のコラムは日本とカナダ関係なく、世界で話題沸騰中のPokemon Goに関して。

 

カナダでもポケモンGoは大人気で、10代のカナダ人少年2人が遊びながらカナダから米国に不法入国したなんてニュースも流れるぐらいです。インターネットは国境を跨げますが、もちろん物理的には手続きが必要ですよね。

 

さて、そのポケモンGo はご存知の通り、スマートフォン用のアプリです。スマートフォンを初めとするデジタルデバイスは今や、生活になくてはならい物になりつつありますし、私たちが望もうが望むまいが、今後は益々デジタルデバイスが生活に密に関わってくる世の中になるでしょう。手軽で便利な故に何もかも依存してしまう事の危うさを、今回の不法入国のニュースに垣間見た気がします。

 

今回の不法入国は子供達の意思ではありません。彼らはポケモンGoに夢中になりすぎるあまり、ある種ポケモン Go に操られ不法入国をしてしまったのです。それがどんな理由であれ、不法入国は許される事ではありません。しかし今後デジタルデバイスが進化するに当たり、人の意識決定は益々デジタルに頼る事になり、今回の不法入国の少年達のように、無意識に自分の行動をデジタルに操られてしまう場面は増えるでしょう。

 

私はデジタルデバイスが大好きですし、否定するつもりはありません。ただ便利で手軽だからこそ、デジタルデバイスとの距離感を意識的に持つ事がとても大事だと思います。デジタルデバイスはあくまでも機械であり、私たち人間が機械に使われてはいけません。つまりは、最終意思決定は私たち自身の脳で、それが是か否を常に考える必要があるのです。

 

写真は今年行った、モントリオールのMUTEKにて
MUTEKはカナダ・モントリオールでスタートし、最新テクノロジーを使った音楽やオーディオ・ビジュアルのパフォーマンスをより広めていくことをコンセプトに開催されています。

 

加藤豊紀

加藤豊紀

Creators' Lounge Inc.(Founder / Chief Executive Officer)

1985年生まれ。Creators' Lounge Inc. Founder兼CEO 元警察官から、クリエイターの表現の場を創るために世界へ。 カナダのトロントを拠点に、企業のマーケティングやプロモーション支援の事業を中心に展開する。 また国際的なクリエイティブ・コミュニティを形成するということを念頭に、アート関連の人材・知識をビジネス関連分野で活かせるような場の提供を行う。