2016.08.21

ビジネス
「女の敵は女」問題から女性マネジメントのヒントを探る

女性部下のマネジメントは、「癒されていない女」を刺激しないことがコツ!?

こんにちは。『人見知りでも「人脈が広がる」ささやかな習慣』著者の金澤悦子です。このコラムでは、これまで10000人以上のビジネスパーソンに取材などでお会いした経験から、成功している人たちがやっている、人生を変える人脈づくりのほんのささやかなコツをご紹介しています。

 

東京都知事選では小池百合子氏が圧勝でしたね。今回の都知事選はこれまでになく、仕事先でも飲み会でも、「都知事選誰に入れる?」が話題となっていました。

 

そんな中、石原慎太郎氏による小池氏に向けた「年増の厚化粧」発言で、女性票が小池氏に流れたとマスコミは分析しておりましたが、私の周りからは「小池百合子だけは嫌」という女性の声も少なからずありました。

 

しかし、増田氏や鳥越氏については、実績や政策で論じられることがほとんどなのに、なぜか小池氏については、「あの人、風見鶏っぽくない?」なんて言い出すのです。これ、クラスで一番人気と付き合った女子を「あの娘、色目使ってんのよ」「かわい子ぶって!」などと、こき下ろすのと何やら似ています。これが男性なら、「風を読む力がある」とか言われるんだろうなあ。

 

「女の敵が女になるのは、女が傷ついているから」というのは、精神科医の水島広子氏。

 

かの東大では、東大男子が入れるテニスサークルは20個以上あるのに、東大女子が入れるテニスサークルは2つしかない※のだとか。これは、未だに「男性が女性を選ぶ」という構図を如実に表していると言えましょう。※参考「東大女子は入れないサークルや東大美女図鑑ジェンダー論が専門の東大教授はどう見る」『東大新聞オンライン』

 

「そんなんならモテなくて結構!」と言えてしまえば楽なのでしょうが、結婚しない女性は何かが欠けているとでも言わんばかりの風潮は根強くあり、女性たちは「選ばれる」ために日夜努力を重ねています。これは恋愛や結婚に限らず、一事が万事、多くの女性は他人から認められなければいけないという強迫観念を抱えて生きています。

 

とはいえ、選ばれる女性がいる一方、大多数は「選ばれない」のが世の常。頑張っているのに報われない女性は「選ばれない」ことで傷ついてきたのです。

 

また、女性は男性に比べて今の自分を選択したために何かを犠牲にしている人が多いものです。前述のように、「選ばれる女」であるためには、個性を封印するなど自己犠牲してきた人もいるでしょうし、結婚や子育てを選んだことで、やりたい仕事を諦めた人もいるでしょう。逆に、キャリアを選んだために、プライベートの時間を犠牲にした女性も。

 

これについても、誰も「犠牲にしろ」とは言っていないわけですが、そうせざるをえない風潮や固定観念があるのは事実。だからこそ、自分たちは泣く泣く犠牲を払っているのに、軽々と型を破っていく女性を見ると、心がざわざわするのです。

 

女優の上戸彩さんや、アナウンサーの雨宮塔子さんが出産や育児を経て現場復帰された時、やれネグレクトだのなんだのとバッシングされました。前述の小池百合子然り、傷つき、癒されていない女性の一部は、「子どもがかわいそう」などと正論をぶちかますことで、自分を正当化しようとします。あぁ切ない…。

 

ということで、40代男性の皆様におかれましては、女性部下のマネジメントをする際、いたずらに「癒されていない女」を刺激しないことが大切です。

 

具体策としては「比べない」こと。やる気を奮起させようと、「〇〇はスゴイね」などと、ライバルのことを持ち出して競争意識を刺激するのは、女性にとっては逆効果どころか、紛争の火種になりますゆえ、くれぐれもご注意いただきたいと切に願っております。

金澤悦子

金澤悦子

はぴきゃりアカデミー代表

1991年株式会社リクルートに入社。営業に従事し、同年新人MVP賞を獲得。1994年株式会社キャリアデザインセンター設立にともない、転職。広告営業局次長、広報室長を経て、2001年『ワーキングウーマンtype(現ウーマンtype)』編集長就任。2005年働く女性のキャリアデザインをサポートする株式会社はぴきゃりを創業。新刊『人見知りでも「人脈が広がる」ささやかな習慣(実務教育出版)」が好評発売中。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4788911523/ninoya-22/ref=nosim/