2016.09.18

ビジネス
できる男の「中国料理でのマナー」

接待や会食で意外と知らない中華のマナー

個室などで円卓を囲む中国料理は大事な接待や顔合わせの席も多く、最近はビジネスシーンでの社交の場として使われることも増えてきましたね。家族で和気あいあいの中華に慣れている私たちですが、正式な食事の場での正しいマナーは是非身につけておきたいものです。

正式な宴席での乾杯のしかた

日本での乾杯は最初の1回だけですが、お料理が運ばれるたびに「乾杯(カンペイ)」が行われるのが中国式。料理と料理の間にホストが「それでは乾杯をしましょう」と呼びかけたら全員がそれに合わせます。飲めない方も形だけは口をつけるのがマナー。無理に飲み干す必要はありません。これ以上注ぎ足されるのを断る時はグラスに手をかざして「随意(ズイイ)」と言えばOKです。

主賓をとにかく大切にもてなす

中国料理でお客様を招く時はもてなしの心を何よりも重んじます。「主賓」を大切に。出入り口から一番遠いところが上座です。サービスマンも主賓から先にお酒 やお料理をお出ししますので席次には大変気を使います。ターンテーブルでの取り分け料理の時にも当然最初に主賓からお取りいただき残りを他の人がいただきます。豪華なメインディッシュの魚の姿蒸しや丸揚げの「お頭」を真っ先に差し上げるのも主賓に対する礼儀です。

覚えておきたいターンテーブルのマナー

ターンテーブルを好きなようにくるくる回すのはマナー違反。時計回りが基本で、左隣の人へ回します。少し右に戻す時は「ちょっと失礼します」と心配りを。回転させる時には他に料理を取っている人がいないか確認してから。サーバーの柄がグラスにぶつからないように注意しましょう。下げ物やグラスは決してターンテーブルには乗せないこともマナーです。

手に持っていいもの

よく日本人が間違ってしまうのが、取り皿やスープの器を持ち上げないというルール。手に持っていいのはご飯茶碗だけです。麺をいただく時も器は置いたまま。麺を箸でレンゲにのせて口に運ぶとズルズルと音を立てることもありません。中国の方は箸とレンゲを実に器用に使ってスマートに召し上がっています。正式なお席の時は是非真似をしたいですね。

佐野由美子

佐野由美子

中国料理「赤坂璃宮」常務取締役 / カメリアエンタープライズ 代表取締役

中国料理「赤坂璃宮」常務取締役、カメリアエンタープライズ 代表取締役レストランプロデューサー、研修講師、ビジネスマナー講師、女子栄養大学 「フードビジネス論」 非常勤講師 明治大学卒業後、OL生活を経て、20代後半からレストラン業に転身。自ら現場でのサービス経験、店長業務を積んだ後、30歳過ぎに独立。本格的なフードプロデュース業をスタート。あくまで現場主義のサポーターとして、多くの飲食店・サービス企業の経営改善に当たっている。「おもてなし」「ホスピタリティ」の大切さを伝えつづけてきて20年。「良い人づき合い」と「一流の接客」は、確かな「ビジネスマナー」が土台。名刺の使い方から、アポイントの取り方まで「プロを育てる」ための丁寧な実務指導にこだわる。自分自身の20年以上の接客経験が、講演や、現場指導、マナー研修などを通じて多くの共感を得ている。