パラリンピックに見る、障害者スポーツの可能性

涙を誘うのではなく、そこには新しいスポーツの興奮が待ち受けている

リオオリンピックも様々な問題を抱えつつも、無事にオリンピックとパラリンピックが閉幕しました。次は2020年東京、どの様な未来が待っているか今から楽しみです。

 

しかし、オリンピックに比べるとどうしても注目度がまだまだ低いパラリンピック。
けれども、障害者スポーツはショービジネスとしての可能性を多いに秘めていると思うのです。この“ショービジネス”という言葉を使うと、障害者を“感動ポルノ”に利用するのか!と批判を浴びそうですが、そういった「障害があるのに、こんなに頑張っている」というお涙ちょうだい的ショービジネスではありません。
感動ポルノがいいか悪いかはさておき、ここで言うショービジネスとは、障害者スポーツが、競技としてもっと純粋に面白いものになる可能性という意味です。例えば、陸上の短距離。パラリンピックなどで義足をつけて走っていますよね。あの義足は素晴らしいテクノロジーを駆使されて作れている事にあまり注目はされません。ここで何が言いたいかというと、障害者スポーツというのは、人間の鍛え抜かれた肉体と、最新のテクノロジーが見事に融合している競技なのです。義足の短距離ランナーがテクノロジーの発展により、あのボルトの記録を更新する日も遠くないとまで言われています。こう聞くとワクワクしませんか?

 

オリンピック選手の記録を上回るかもしれない所まで、テクノロジーが進歩している今、パラリンピックや、障害者スポーツと言われるジャンルは、障害者だけのものでなく、肉体とテクノロジーを使った、誰もが参加できるジャンルにしたらと思うのです。いわゆる超人スポーツ的なものです。
スポーツを盛り上げるには、いかにスポンサーをつけてお金が回るシステムを作るかが絶対条件であり、そのためには多くの観客を集めるのが大前提となります。つまりは、お金を払ってでも“観たい”と思われなければいつまでたっても、その競技は日の目が当たりません。日の目が当たらないスポーツの競技者は資金面でとても苦労をします。だからこそ、障害者スポーツをショービジネス化することにより、選手は安定した資金を手にできますし、義足などを作る会社にも利益がもたらされれば、更なる製品開発に力を注ぐ事ができます。そして何よりも、純粋に肉体と最新のテクノロジーの融合競技は絶対に面白いと思うのです。

 

写真はカナダのアルゴンキン州立公園にて(2015年10月撮影)。
これから素晴らしい紅葉シーズン迎えます。

加藤豊紀

加藤豊紀

Creators' Lounge Inc.(Founder / Chief Executive Officer)

1985年生まれ。Creators' Lounge Inc. Founder兼CEO 元警察官から、クリエイターの表現の場を創るために世界へ。 カナダのトロントを拠点に、企業のマーケティングやプロモーション支援の事業を中心に展開する。 また国際的なクリエイティブ・コミュニティを形成するということを念頭に、アート関連の人材・知識をビジネス関連分野で活かせるような場の提供を行う。