
逆説的に「まだ知られていない」という大きな可能性。
日本の音を表現しうる、伸びしろのある楽器。
皇紀二六七六年
平成後期の現在、揺れ動く国際社会は不安定期に入っている。
こういう時代だからこそ一転して改革を求める運動が激化するし、尚且つ足元を見つめる作業に入る。
現代音楽の中の薩摩琵琶もその岐路に立たされている。
制作現場の技術革新は大幅に向上しているが、総体的に音楽として定義づけられた娯楽に、対価を支払う動きは次第に縮小する方向にある今日、日本人音楽家は世界を見ているのか、はたまた日本だけを見ているのか。
当然一億三千万の人口を踏まえた、世界の74億を見るべきであり、
ワールドミュージックの一つとして日本の音楽は普遍的価値を獲得すべく、
刮目して自らの立ち位置を探らなければいけないと思います。
後にも先にも四年後の東京オリンピックパラリンピックで
「日本の音楽」を再確認する作業はピーク迎えることになるであろうと思います。
それまでに薩摩琵琶は確実に歩みを進め、独自の世界観を貫き、
日本の楽器 武士の楽器 男らしい楽器として
どのように共感を生み、市民権を得られるか問われている。
ジャンルレス、ボーダレスの時代にこそ、
あえて歴史や社会背景に対するメッセージや、民族色を発揮し、
ものまねから逸脱した圧倒的な個性を世界に発信出来るのか、
まさに今耳を澄ます重要な時期なのであろう。
どう世界にアウトプット出来るか。
逆説的に「まだ知られていない」という大きな可能性。
日本の音を表現しうる、伸びしろのある楽器。
民族楽器として九州地方の特色を活かす付加価値としての考え方プラス、
まだまだ成長できる不器用で豪快な楽器を用いて、人々の心をえぐる感動に結びつけられるか、
先ずは目の前の会場に来て頂いた方のプリミティブな感情にアクセスしていくことが
第一条件。地味ではあるがリスクを背負ってチャレンジすること。
不器用な男のロマンを掻き立てる、避けては通れない一本道である。
薩摩琵琶とエレクトロニカ MARKU(円山天使 鎌田薫水)
本年音楽ユニットを結成し、
只今新曲作成中です。乞うご期待!