文化オリンピアードに思いを馳せる。

オリンピック・パラリンピックはスポーツの祭典であるとともに、 多くの人が創造性を発揮する文化の祭典でもある。

2020年の東京オリンピック•パラリンピックについて、皆さんどんな印象を持っていますか。

 

私、薩摩琵琶奏者にとりましては4年後は大いなる夢であり、チャレンジであります。
文化オリンピアード(カルチュラル・オリンピアード)は、オリンピック・パラリンピックの開催国で行われる文化・芸術のパフォーマンスや展示、舞台公演などのプログラム。
開催国では前大会の終了後から自国開催までの4年間に実施されるプロジェクトが先日動き始め、東京都の小池百合子知事は「オリンピック・パラリンピックはスポーツの祭典であるとともに、多くの人が創造性を発揮する文化の祭典でもある。大会に向けて、東京の文化と魅力を世界に向けて発信したい。」とスピーチされました。

 

大会をきっかけに、日本の文化を再確認すると共に、経済活性化のカンフル剤になることを期待しますが、中には以外と冷めた感想を漏らす人も決して少なくありません。では私たちはどうでしょう?

 

私たちはオリンピックを「これからの新しい日本を作り出すキッカケになる!」という発想に行き着くまでには程遠く、このままでは残念ながら想像力に乏しく、ネガティブであると言わざるをえません。
なぜこのように温度差が生じてしまうのでしょうか?
その理由はおそらく、それぞれ育ってきた環境が違うからであると考えます。当たり前が違うと言ってもいいかもしれません。

 

考え方の異なる相手と分かち合う最初のステップは、「相手の特徴を知る」ことだと思います。ギャップを縮めるためには、これはどちらがいい、悪いというものではないので、お互いの思想をぶつけあっても分かりあえません。
なぜなら当たり前ですがそれぞれの立場では、己の意見が正しいからです。「あなたの意見は違う」と言われてしまったら、存在が否定されたような印象を抱かせてしまい、ますますギャップが広がってしまいます。
お互いにとって「本来の目的」と「共通の目的」を探してみます。このときの問いは、「そもそも、本来の目的は何だろう?」「この状況の中で、最も大切なことは何だろう?」という「テーマの想像」を膨らませます。

 

人は兎角、目的と手段を入れ替えてしまいがちです。「どっちが正しいか」で意見をぶつけ合うのではなく、難しくとも目的と状況に照らし合わせて、「よりよくするためにはどうすればいいか」という共通点を想像してみます。
「相手のテンポに合わせつつ、自分が伝えたいことを伝える」。まさに音楽のセッションと同じで、相手や自分が「そう感じる背景」に思いをはせること。2020年から始まる日本の将来ビジョンを音楽で世の中に発信し、問いかけたいと思います。

鎌田薫水(カマダ クンスイ)

鎌田薫水(カマダ クンスイ)

薩摩琵琶奏者

藍綬褒章授章者である雨宮 国風に詩吟を師事。 田中井 琇水に薩摩琵琶を師事。二代目薫水を襲名。 大久保利通公135回忌慰霊祭奉納。 大山阿夫利神社 磐長姫鎮座祭式奉納。 大和市文化芸術賞賜。日本琵琶楽コンクール優勝。 文部科学大臣奨励賞・NHK会長賞受賞賜。 日本コロムビア全国吟詠コンクール優勝。 上海万博日本館演奏。国立劇場出演等。 GOODLOVIN’としてソニーレコードからデビュー。 CHEMISTRYさんに楽曲提供そしてLIVEツアー参加