2016.12.08

健康
姿勢が変われば人生が変わる?立っているときの姿勢 3つのチェックポイント

姿勢の悪さがもたらす身体への悪影響とは?

あなたはご自身の姿勢を日常生活の中でどれだけ気をつけているでしょうか?

 

現代社会のなかでは人間は座る、立つ、歩くくらいの運動しかせず、身体の関節は「フルに関節可動域を使っている」ことが少ない状態です。たとえば、肩の関節は前にも横にも180度ずつ動きますし、円のようにクルクル回ることができるはずなのですが、その範囲のなかで関節を動かすことが少なすぎるために、機能不全に陥ってしまいます。

 

そして、身体の関節の機能不全を象徴するものが全体の姿勢不良です。姿勢が悪いと、見た目として、「自信がなさそう」とか「ネガティブ」というあまり良い印象を受けない上に、肩や腰などに痛みが出やすくなります。本来、肩周り、肩甲骨、腰、骨盤、股関節、膝などは、動かそうと思えばオリンピック選手のようにダイナミックな動作ができる、万人にほぼ共通した骨格なのに……姿勢が違うだけで見た目も動きも変わってきてしまうのです。

 

筋肉量を増やしたり筋力を向上させたりするのは、かなり本格的なトレーニングが必要かもしれませんが、姿勢を正すためのエクササイズだったら、できる気がしませんか。以前、「仕事で忙しいあなたが今、「ピラティス」を取り入れるべき3つの理由」でも紹介させてもらいましたが、ピラティスなどで関節の可動性や筋バランスを向上させることは、姿勢を良くするために必要なことなのです。

 

日常生活で、姿勢に気をつけるべきシチュエーションはたくさんありますが、普段の生活のなかで立ちながら確認できる3つのポイントをお伝えします。

1.足の裏の三角形を意識する

駅や車内で立っているとき、あなたはどのような姿勢をしていますか?もし、お腹周りの力が抜けている状態で関節に寄りかかるような立ち方をしているなら、いますぐ改めてください。立っている状態は、重力に対して骨格がいちばんまっすぐに整いやすい態勢で足の裏の体重が意識しやすいのです。ただ立っているだけでも、足の裏を意識することでトレーニングに変えることができます。まず、かかとと母子球、小指の3点を結んだ線で三角形を作り、どの点にも均等に体重が乗るようにしましょう。

2.5点を同直線上にして重力に逆らわない

さらに、横から鏡で自分の姿を見ながら5点の身体の点を一直線上に直してみましょう。くるぶしのやや前、膝のお皿のやや後ろ、股関節、肩、耳の穴が床との垂線に一直線上に合うように立ちます。そうすると、骨格は歪みなく重力に対してストレスがなくなります。少し見つけにくいかもしれませんが、だいたいでも構わないので、確認してみてください。とくに肩、耳の穴の位置はずれている人が多いと思います。また悪い例のように腰が反っている人も多いです。右側が正しくラインが綺麗に揃っています。そのラインを直す心がけをするだけでも、肩こり頭痛は改善されるかもしれませんよ。

▲左の写真が見本の姿勢、右が悪い例

3.骨盤をまっすぐに立てるための”三角形”を意識しよう

次は、前方トライアングルという三角形を床と垂直にするという合わせ方です。骨盤を前から触って左右にある大きな出っ張り(上前腸骨棘:ASISといいます)を探してください。

そのふたつの骨の出っ張りと恥骨を結んだ三角形を「前方トライアングル」といいます。この三角形の面が、床と垂直(もしくは、壁と並行でもよいかもしれません)になるように立ってみてください。

この状態で、骨盤は前にも後ろにも倒れていないので、過度なストレスが関節にかからなくなり腰痛などを予防することができます。
 

 

いかがでしたか。単に姿勢を改めて考えてみるというきっかけにすぎないかもしれませんが、少しでも心がけると明らかに違いが生まれてきます。普段のピラティスセッションではこうしたことを細かく伝えていますが、実際はセッション以外の時間をどれだけ変えれるかが大切なのです。姿勢は、その人となりを現す外見の中でいちばん重要な要素だと思っています。姿勢が変われば、性格や人生も変わるといっても過言ではないくらいです。

 

普段からできること、ちょっとした意識づけで人生が変わるような体験をしてみませんか。

井上かなえ

井上かなえ

アスレティックトレーナー、PHIピラティスインストラクター

東海大学体育学部卒業、アメリカネブラスカ大学オマハ校大学院アスレティックトレーニングプログラム修了。NATA公認アスレティックトレーナー(ATC)、PHIピラティスインストラクター。 高いパフォーマンスを要求されるビジネスマンも、アスリートと同じコンディショニングを取り入れてより快適な身体とライフスタイルを手に入れられるはず。簡単なトレーニングやメンテナンス、食事などのノウハウをお届けします。