ジャイアント馬場創設の全日本プロレス“44歳”の大イベントに豪華メンバー集結!

新世代の活躍に加え大仁田厚の“里帰り”も!

現在の40代が小学生の頃といえば、プロレスが大ブームでした。アントニオ猪木率いる新日本プロレスはテレビ朝日で中継。そしてもう一方の雄・ジャイアント馬場が作った全日本プロレスは日本テレビで放送され、人気を博していました。

 

ちなみにどちらの団体も、旗揚げしたのは1972年。つまり今40代になった団塊ジュニアと同世代なんですね。44歳です。馬場、ジャンボ鶴田ら日本人選手だけでなくハーリー・レイスなど歴代NWA世界王者や夏になると来日するミル・マスカラス、ドリーとテリーの兄弟タッグ『ザ・ファンクス』などなど、豪華な外国人選手もファンの喝采を浴びた全日本プロレス。当時はプロレス団体の数も少なかったため「馬場派か、猪木派か」、「全日本ファンか、新日本ファンか」がヒジョーに重要だったりもしました。

 

そして今でも、この2団体は精力的に活動しています。新日本プロレスは業界トップ団体として新時代のプロレスブームを牽引。全日本も、経営陣が変わったりと厳しい時期があったのは確かですが、現在のリング上は充実していると言っていいでしょう。

11月27日には、久しぶりに両国国技館という大会場での大会も開催。メインイベントの三冠統一王座戦・宮原健斗vs諏訪魔は大迫力の一戦となり、平成生まれの若い宮原が防衛に成功しています。

 

また、こうした現在進行形のハイレベルな闘いと同時に、オールドファンが泣いて喜ぶベテランの登場も。ドリー・ファンク・ジュニアはなんと75歳でリングに上がり、そのドリーと組んだチャボ・ゲレロも67歳。そして二人をサポートするウルティモ・ドラゴンとTAJIRIも、アメリカで活躍した経験のある名選手です。ドリー、チャボとのチーム結成に「同じ空間にいられるだけで感無量ですよ」とはTAJIRIのコメント。

 

さらにこの両国大会では、渕正信と大仁田厚という、2人合わせて121歳タッグも。渕は入門以来、全日本一筋。大仁田は全日本を離れたあと、自ら旗揚げしたFMWで大スターになりました。そんな大仁田がプロレスラーとしてデビューした全日本に“里帰り”し、若き日に苦楽を共にした渕と久々にタッグを結成。そしてアジアタッグ王座を奪取してしまったのです。しかも、記念すべき第100代王者。

 

こういうドラマチックなこともあるから、プロレスは面白い。そして、そんな試合を実現できたのも、全日本プロレスに44年の歴史があるからなのです。

橋本宗洋

橋本宗洋

フリーライター

1972年、茨城県生まれ。格闘技、プロレスなどを中心に執筆。たまに書籍の編集や映画の取材も。アイドルのライブに行ったり深夜ラジオ聴いたりで、好きなものが中学生の頃からあんまり変わってない40代。