2017.01.16

ビジネス
できる男の「お祝いのマナー」

「お祝い」は形式ではないが最低限のポイントは守りたい

ビジネスリーダーとしても、家庭での大黒柱としても、冠婚葬祭や人づき合いの大事な場面でスマートな行動がとれる大人でありたいですね。人生の中ではさまざまな「お祝い」のシーンがあります。古いしきたりに囚われるよりも、相手に喜んでいただく行動をとることの方がずっと大切です。ただし、どんな時代でもポイントは押さえてくださいね。

出産祝い

親戚だけでなく親しい方への出産祝いをするということは、その後の家族ぐるみの友情が深まることも多いもの。幸せな命の誕生に「健やかに」の気持ちを込めて。ベビー服などの赤ちゃん用品なら男女とも明るい色合いがグッド。もちろん現金や商品券は大変ありがたいお祝い品です。友人でしたらお母さんあての贈り物にしてもいいですね。マザーバッグなどはとても喜ばれます。退院後2週間くらいが贈るタイミングです。

入学祝い

春、新しい学校生活に入る子供たちにはおめでとう!の激励を込めて。これは成長を喜ぶご両親へのお祝いの気持ちを示すものでもあります。自分の子供がお祝いをいただいている場合はもちろんお祝いを差し上げるのがマナーです。小学1年生は他の人と贈り物が重なることが多いので、あらかじめ希望品をお聞きしてからが安心ですね。中学・高校になると本人の好き嫌いも決まっていますので現金や商品券、文具券、図書カードなどの自由に使ってもらえるものが喜ばれます。入学式の前には届くようにしましょう。

就職祝い

昨今の就職難を乗り越えて新社会人になれた若者の喜びは思いのほか大きいものです。是非社会の先輩として温かいお祝いの気持ちを贈りましょう。食事に招いて励ましとアドバイスを送ってあげるのが一番かもしれません。記念の品物を贈る時は、身につける物は本人の好みもありますが、学生時代とは画したプロらしい名刺入れ、財布、手帳、ペンなどのビジネス小物を厳選するのが大人の心得。入社日前には贈りましょう。

結婚祝い

冠婚葬祭の中でも結婚祝いは多いですね。後輩や親しい方でしたら心からの祝福を贈りたいもの。お祝いは現金でも、品物でも(その両方でも)OKですが、贈る相手との関係性や親しさ、趣味やライフスタイルを十分考慮して本当に喜んでいただけるお祝いを差し上げましょう。友人でしたら希望品をお聞きする方が良いかも。「切る」「割れる」につながる包丁、鏡、ガラス類は避けた方が無難です。4個、9個はタブー、なるべく奇数が良いとされています。本来、結婚祝いを渡すタイミングは挙式の1週間前までです。披露宴に招待されていない場合は結婚式の後に贈る方が気を使わせずにスマート。披露宴の当日にお花や贈答品を持参するのはかえってご迷惑をかけることもありますので配慮をしましょう。もちろん、ご祝儀を包む時には必ず新札を入れるのがマナーです。

定年退職のお祝い

永年に渡り会社のために尽力された上司、先輩には心からの感謝とねぎらいの気持ちをこめて送り出したいですね。定年に達したご本人の感慨は例えようもなく深いものです。送別品は職場全体として贈ることが多いと思います。一生の記念になる時計や置物などが定番ですが、まだまだお若く第二の人生をスタートさせる起点でありますので、ご本人の趣味に関する物、旅行券、コンサートチケットなども喜ばれます。自分が個人的に大変お世話になった先輩でしたら、やはりみんなとは別に個人でも感謝の気持ちを贈るべきだと思います。

長寿祝い

最近は「還暦」はまだまだ現役、「古希」から祝う方も多くなりましたね。昔のように形式だけの長寿祝いではご本人も嬉しくない時代です。「いつまでも若々しく」「これからも人生を楽しんで下さい」の思いを込めて、趣味の物や毎日が楽しくなる物を選んでプレゼントをしましょう。地味すぎる物は禁物。実際の年齢よりも若々しい、やや派手めの物を選ぶように気配りを。大げさな年寄り扱いのお祝いはかえって失礼になることも。少し考えたいですね。

開店・開業のお祝い

知人や取引先の開店・開業の知らせをもらうことも多いのでは。努力を実らせ個人事業を始められた方なら喜びもひとしおです。贈り物よりも、披露パーティに顔を出すことが何よりのお祝いです。ご祝儀やお花を贈ることが定番。お花や調度品を贈る場合はインテリアの雰囲気や置き場所に合った物を選ぶようにします。オフィスでしたら観葉植物も喜ばれます。

 

マナーに適ったセンスの良い「お祝い」ができる人こそ本当の大人。人の喜びを自分の喜びにできる人になりたいですね。

佐野由美子

佐野由美子

中国料理「赤坂璃宮」常務取締役 / カメリアエンタープライズ 代表取締役

中国料理「赤坂璃宮」常務取締役、カメリアエンタープライズ 代表取締役レストランプロデューサー、研修講師、ビジネスマナー講師、女子栄養大学 「フードビジネス論」 非常勤講師 明治大学卒業後、OL生活を経て、20代後半からレストラン業に転身。自ら現場でのサービス経験、店長業務を積んだ後、30歳過ぎに独立。本格的なフードプロデュース業をスタート。あくまで現場主義のサポーターとして、多くの飲食店・サービス企業の経営改善に当たっている。「おもてなし」「ホスピタリティ」の大切さを伝えつづけてきて20年。「良い人づき合い」と「一流の接客」は、確かな「ビジネスマナー」が土台。名刺の使い方から、アポイントの取り方まで「プロを育てる」ための丁寧な実務指導にこだわる。自分自身の20年以上の接客経験が、講演や、現場指導、マナー研修などを通じて多くの共感を得ている。