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[男のコーヒー学]さらなる深みを知る!自宅焙煎にチャレンジ

2017/02/15

有馬 敏浩

コピーライター

有馬 敏浩

男の美学を追求する東京下町在住の育メンライター

世界で一杯だけがつくれる自己流焙煎

今年も願う、さまざまなコーヒーとの出会い。ということで年初めの一杯は、世界にたった一杯しかないコーヒーにしようと自宅焙煎にチャレンジしました。数々の美味しいコーヒーを飲んできたものの、自宅で焙煎するのは初めてのこと。はたして手間に見合った美味しいコーヒーが自己流でもできるのか?チャレンジした内容について手順を追って紹介していきたいと思います!

まずは準備!どんな味になるかとても楽しみ!

用意するものは、生豆200g、フライパン、ザル、汚れてもいい布巾、そしてドライヤー。生豆は街のコーヒー屋さんやネットで焙煎済みの豆よりかなり安価に購入できます。今回は味がわかりやすい王道の豆、ブラジルを用意しました。ブラジルは豆が柔らかく、焙煎しやすいので焙煎初心者にはとても向いている豆だそうです。フライパンは蓄熱性の高い鉄製を選びました。ドライヤーは、最後に豆を冷ますために準備しておきます。

 

最初の手順は、生豆を洗うことから始めます。水洗いで豆のシルバースキン(薄皮)や汚れをキレイに取り除きます。要領としては米を研ぐ感じ。ここで手を抜くと焙煎時にシルバースキンが飛び散ってしまうので、丁寧に洗いましょう。洗った後は布巾でゴシゴシと拭きます。豆に水分が残ったままだと、余分なハゼ(爆ぜる)が起き、焼けムラの原因になります。ハゼは、焙煎において重要なポイントになります。生豆を加熱して乾燥させていくと、豆の中の蒸気圧が高まり、パチパチと音をたててハゼが起きます。このハゼのタイミングや勢いの調節により、焙煎の成功は大きく左右されます。

 

次に熱しておいたフライパンに生豆を投入。火力は弱火にし、豆を徐々に乾燥させていく感じで焼いていきます。加熱された豆は、豆どうしの熱でもお互いを焼いていくので、火力には注意が必要です。ゆっくりとかき混ぜながら、ムラなく焼いていきましょう。焼いている最中に豆に息などを吹きかけるのは厳禁。剥がれたシルバースキンが飛び散り、部屋の中が大変なことになってしまいます。

 

フライパンの中で豆をゆっくりと転がしていくこと10分。パチパチと最初のハゼが起こります。この時点で部屋はコーヒーの香りでいっぱいに。単にコーヒーを淹れる時とは違った、まるでコーヒー専門店にいるかのような素晴らしい香りがします。ハゼが始まったら、カタチの悪いものや焦げてしまった豆を箸で取り除いていきます。もちろんその間も全体を混ぜる手を止めてはいけません。

 

最初のハゼの勢いがやみ、全体が茶色くなってきた頃(15分くらいが目安)、耳をすますと第2の小さなハゼがピチピチと聞こえてきます。ここからが自己流焙煎の本領。好みの味への調節となります。酸味が好きな人は早めに終了。苦みを求めたい人は、焙煎を進めていきましょう。

 

好みの頃合いをみて、焙煎を終了。ザルにあけ、ドライヤーで豆の熱を冷まします。この時、剥がれたシルバースキンが周囲に飛び散るので、ドライヤーの風は必ず少し遠くから、飛び散る方向を計算してあてましょう。後はミルして、いつもの手順でコーヒーを淹れるだけ。初めての焙煎だったので、少し焦げてしまった豆も混ざっていますが、それはそれ、世界に一杯しかないコーヒーの味として楽しみます!

さて、気になるお味の方は・・・

以前、コーヒー専門店の店長に「コーヒーのいちばんの楽しみは焙煎している時の香り。コーヒー 店で働く人に長く仕事を続ける人が多いのは、この楽しみのせい。」と聞いたことがあります。確か に焙煎している時の香りは、なんとも香ばしく、コーヒー好きにはたまらないものと言えるでしょう。

 

今回、自己流で焙煎した豆は色もチグハグで、専門店の機械で焙煎したものとはほど遠いものになってしまいましたが、初めてのチャレンジでできた自宅焙煎豆には、なんとも感慨深いものがあります。さっそく挽いた豆にお湯を通し、飲んでみます。今回はコーヒー好きの友人を3人招き、試飲 してもらって感想を聞かせてもらいました。

 

「想像していたより美味しい!少し酸味が強いけど、好みの味だな」

「なんだろう、熟成が足りない気がする。さすがに深みは専門店に勝てないね」

「鮮度がいいからかな。いつも飲んでいるより香りが良い!」

 

さてさて、なにかと手間もかかりましたが、やってみるとけっこう楽しい自宅焙煎。コーヒー好きのあなたも是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?「生豆を買ってきて自宅でコーヒーを焙煎して 飲むのが趣味なんだ」ってフォーティーズは、ちょっと格好良いかも知れませんよ。

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