chapter 2. ビストロへ行こう。「カッコいい管理職」のための実践的活用術
2017/02/23
2016年は、ビストロ入門編として、カジュアルフレンチであるビストロの使い方についてご紹介してきました。今年は、実践編として、いかに店を使い倒すか、様々なシーンに対応する“これは使える!”活用法をご紹介していきます。
これから、年度末を迎えるにあたり、人事異動に伴う歓送迎会、あるいは、年度末の好成績による表彰式等、大人数での宴会の機会が増えると思います。私自身、サラリーマン時代には、居酒屋や中華料理店での打ち上げ、歓送迎会に参加した記憶が多々あります。居酒屋や中華は、お店の数も多いですし、予算に応じて対応してくれるので、探すのも便利ですし、使い勝手も良いのは確かです。一方で、毎度お馴染みの店では、飽きてきますし、時には目新しさも欲しいところです。「カッコいい管理職」としては、部下にまかせっきりにするのではなく、気の利いた店を担当者に教えて、指示すれば、株が上がること間違いなしです。
ご紹介したいのは、大箱の中華や、居酒屋の個室利用ではなく、小規模のフレンチビストロを貸切で使う宴会です。まずは、食事ですが、フレンチというと着席でのかしこまったスタイルをイメージしがちですが、そうではなく、ビュッフェがお勧めです。和食や居酒屋で、ビュッフェはあまりなじみがなく、着席での食事になりますが、着席での食事の最大の課題は席の移動がしにくいということです。苦手な方と隣になってしまったら最後、食事間中、気まずい思いをします。何より、宴会の最大の目的である「懇親」という観点からは、席の移動がしやすい、ビュッフェに軍配があがります。日本人は、ずっと立って食事をするのが得意ではありませんし、年配の方にとってもたちっぱなしは辛いので、その点では、椅子のあるビュッフェ形式がお勧めです。
たいていのビストロは、通常の食事メニューのほかに、宴会メニューも用意しています。普通の着席での宴会メニューであれば、5-6品の料理を食べることになりますが、パーティーメニューであれば10種類くらいのバラエティーに富んだ料理が提供されますから、好き嫌いがある方でも、苦手な料理を避けつつ食事を楽しむことが可能でしょう。
幹事さんとしては予算が気になるところだと思いますが、カジュアルなビストロであれば、飲み放題メニューも用意しているところが結構ありますので、その点でも安心です。狙い目は、ネット媒体で盛んに宴会プランを提供しているところではなく、むしろ、そうした宴会を売り物にしていないお店です。
普段通っているお店に、「実は会社のメンバーと貸切で使いたいんだけど」と相談してみると、予想外に楽しいプランをご紹介してくれるかもしれません。貸切営業というものは、お店からすると、
①前もって売上の見込みが立つ、
②仕入れと仕込みを前もって行うことが出来てロスが出ない、
③スタートと終わりの時刻が決まっている、といった観点から、非常にありがたいものです。ありがたいお客様にはサービスをしたいというのが人として当然の気持ちであり、ここにWin-Winのチャンスが生まれます。
今年の歓送迎会は、是非、ビストロでの貸切宴会を試してみてください。
次号は「パパはかっこいい」とリスペクトの眼差しが向けらるアドバイス編!
