
独身男性に出会いの無いジャパン
働き始めてからずっと、女性のキャリア支援や教育事業に特化してきた私ですが、最近、毎週末男性の話を聞いています。昨年11月からスタートした働く女性向け婚活サイト「キャリ婚」の男性登録者面接の為ですが、ほぼ初めてと言っていい、男性達のプライベートトークを聞くことができるこの機会がとても新鮮で毎回発見や驚きがあります。
そして、彼らが本当に素敵な男性であったり、良い夫、良き父親になりそうだったりするので、こんな彼らに出会いが無いジャパンはマジでおかしい!と、毎回ラッパーのテンションで天を仰いだりしているのです。
しかし、よくよく話を聞いてみると、男子校から理系の大学→男性の多い職場というルートを辿り、「社内や仕事関係者の女性は何かあったら大変なので除外」となると、男友達から誘われる合コンやイベントが唯一の頼みの綱でなかなか独身女性に出会う機会はありません。その友達資産ですら、友達の結婚や加齢とともに減っていくわけですから、彼らの「出会いが無い」は超リアルな現実なのです。
既婚40代に告ぐ
彼らのような結婚したい独身男性達は、その昔、「おせっかいな上司資産」がありました。親類縁者、知り合いご近所含め、上司のネットワークで部下の結婚をサポートしていたわけですね。お見合いさせたりして。
昨今は、上司が部下のプライベートに口を出せないどころか、飲みにも誘えない風潮が蔓延しておりますゆえ、40’slifeな皆さんに「独身部下の結婚相手を見つけてきたまえ!」なんて、厚顔が売りのわたくしですら到底お願い出来かねます。
ただ、せめて、「結婚なんて墓場」とか「女房なんてもう女じゃないよ。」など、独身男性達に結婚のマイナスイメージだけを植え付ける事はやめていただきたい。
以前、結婚に踏み込めない男性達と座談会をして一般にデータを取ったりしたのですが、「男性上司たちを見ていても、結婚して幸せそうじゃないから。」という理由が圧倒的に多かったのです。まぁ、中にはガチなケースもあるとは存じますが、大抵の既婚男性は独身男性とのコミュニケーションとして多少の自虐を織り込んだ結果、本当は「色々不自由もあるけど、まぁ、幸せかな?」ぐらいな癖に「結婚は墓場トーク」をイージーに繰り出している気が致します。そんなつっぱった風な口をきいている皆さんが、妻とのラインには「今日は早く帰るよ」とハートマークを付けて送っているの、私は知っていますからね。
このように、ってどのようにか解りませんが、独身男性は男性上司の大人の嗜みや照れ隠しを読み取ることなく、彼らは完全に言葉通りを真に受けます。
独身女性達は子供のころから結婚とか結婚式とかに興味関心がありますので、どんな結婚生活が送りたいかというビジョンを持っている人も多いし、常に色々なルート(映画や雑誌やネット含む)から情報を取り、理想の夫婦のモデルケースをいっぱい仕入れています。しかし、大半の独身男性は結婚情報を取りに行きません。結果、「結婚のお手本は親と上司ぐらい」になり、その上司が口走る結婚観が独身男性の結婚に及ぼす影響は、我々が思うよりずっと大きい、ディープインパクトなのであります。
今、唐突に思いついたんですが、これからは会社で、妻の事を「ワイフ」、家族の事を「ファミリー」と呼んではいかがでしょうか?「かみさん」とか「家内」より、次に続く言葉たちが強引にアメリカナイズされ、ほめ言葉が自動的に出てきそうな気がしませんか?
しかし、出てきそうな気はするんですがやっぱり、日系企業で「ワイフ」とか言ってるおじさんは気持ち悪いのでやめた方がいいのかもしれません。想像したらリスク高すぎでした。迷走を心からお詫び申し上げます。
ただ、我々既婚者は、日常の小さな事から家族への大きな感謝を含めもっとぬけぬけと、「幸せ」を口にするべきなのかもしれません。これから結婚する人たちの為にも。しいては自分達の未来の為にも。「幸せ」と普段口にしている人ほど、ちゃんと「幸せ」に成れている気がするし、その周囲の人達をもちゃんと「幸せ」にしている気がするからです。
「妻と結婚できて、運よく家庭が持てて、おれは幸せ者だよ。」なんて、さらっと言える上司、かっこいいじゃありませんか。
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