資産は貯蓄から投資で増やす時代へ?

こんな時代だからこそ、知っておきたい「金融用語」の連載をはじめます

マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社MSV LIFEプロダクトマネージャー、野水(のみず)です。資産運用のプロフェッショナルに囲まれて日々を過ごしています。

 

最近思うことは、「個人」が「知らない」ことが理由で損をしないために、お金に関する正しい情報を世の中の人に知ってもらいたい、ということです。世の中の人というと広いですが、特に情報をお伝えしたいのは、結婚、転職、転勤、子育て、介護などの生活環境の変化やライフイベントに向き合う働き盛りの40代。まさに40’s Life読者の皆さんです。

 

この先退職金制度や年金制度はどうなるのか? 給料って上がるのか? たとえばある日勤め先が買収されて体制が大幅に変わるなんてこともあるかもしれません。このように不明確なことがたくさんあり、社会の変化も激しい時代なので、将来への漠然とした不安を抱く人も少なくありません。そうした背景から、「投資」や「資産運用」という言葉に関心を抱かれる方もいらっしゃると思います。

 

私は、資産運用があたりまえ、の社会になるように貢献したいと思っているので、関心が高まるのは嬉しいことなのですが、事実としては、私のような業界にどっぷり浸かった人や一部の人にしか、資産運用という考え方が浸透していない実態があります。自分の周りだけはすごくあたりまえで盛り上がっているのに。

 

たとえば2016年は経済の重大ニュースが盛り沢山の1年でした。何と言ってもこの2つは外せません。
6月:イギリスが国民投票でEU離脱を決定
11月:トランプがアメリカ大統領選挙に勝利
2つのイベントとも、多くの“専門家”の予想とは逆の結果になったわけですが、私の周囲の「金融のプロ」達も、その結果に驚愕していました。

 

イギリスのEU離脱は「国家を超えた壮大な社会実験の終わりの始まり」かもしれず、トランプ大統領の誕生は、「自分達さえ良ければそれで良い」という保護主義の大きなうねりを感じさせます。数年後には、「あれが歴史の転換点だったのだ!」と言っているかもしれない大きな出来事だったと思います。

 

しかし、経済や金融の「外」の世界に目を向ければ、その温度感の違いたるや想像を絶します。「だから何? 別に日常生活に困らないんだけど・・・」というのが正直なところでしょう。

 

これからは、個人の「投資」で経済を動かし、個人の資産も「増やす」時代。しかし、まだまだ資産運用は「あたりまえ」なことではない、ということを業界人として真摯に受け止め、一人でも多くの人にとって、資産運用があたりまえになるように、情報発信をしていけたらと思っています。次回以降、皆さんにお金について改めて考えていただけるきっかけになるよう、分かりやすく「金融用語」を解説していきたいと思います。

野水 瑛介

野水 瑛介

マネックス・セゾン・バンガード投資顧問 取締役兼営業部長

慶応義塾大学経済学部卒業後、JPモルガン・アセット・マネジメントに入社。銀行や証券会社を担当する投資信託営業に従事。その後ロンドンオフィスに駐在しジャパンデスクとして東京オフィスとのリエゾン業務を担当。帰国後、当時最年少でチームマネージャーに就任。2016年2月にマネックス・セゾン・バンガード投資顧問に参画。「ゴールベースアプローチ」に基づき、「資産運用のあたりまえをあたりまえに」するべく、執筆や講演活動を展開中。