料理おじさんのススメ

人に喜ばれる趣味って良くない?

先日、こんな記事を見つけて思わず笑いました。

https://twitter.com/tokoroten/status/818717458127163395/photo/1

男性が若者からおじさんになりハマる物達も緩やかに進化しているのが可視化できるこの図は、見る者に「日頃忘れかけてたおじさん達」の事を「いたいた!」「あの人も!」と、脳内プレイバックさせた事でしょう。私も、はっと気づいた時には周囲の友人知人たちをこの図に仕訳しておりました。もしかしたら私、相当暇なのかもしれませんね・・・。

 

何より、以前に書いた記事「ミッドライフ・クライシス(中年の危機)は突然に!!」でも提言した通り、40’s Lifeな男たちに忍び寄る魔の時期を回避するためにも、40歳を過ぎて何か趣味を持つというのは、精神衛生上とても良い事であるなぁと思った次第です。そして、既に何かにハマっているおじさんはこの際どうでもいいのですが、「何をしていいのか解らない。」という同胞に向けて、「だったら、料理おじさんになりなよ!」と私は声を大にして提案したいのであります。

 

何故なら、私の友人に「週末料理おじさん」が何人か居るのですが、彼らがその腕を上げれば上げるほど、妻も子供も友人達も皆幸せになるという「料理おじさん」とは稀有な趣味人だからです。「趣味とは利他心では無く己の自己満足で没頭すべき類のモノ」とは思いますが、やりたいものが見つからないのであれば周囲の皆さんが喜んでくれて、家族皆に「ありがとう!」と言われるものに取り組んだ方が一石二鳥!昨今、熟年離婚なぞが流行りましたが、梅宮辰夫ばりに妻や娘に愛される・・・そんな老後も見えてくるというものです。

 

この図で言えば、「スモークおじさん」と「そばおじさん」が「料理おじさん」と同じ流派と思われがちですが、一種類の料理を極める趣味は「家族満足度」という観点から「またスモーク~?」「また蕎麦~?」と言われてしまいがち。趣味としては王道ですが別派と言えるでしょう。また、独身の40’s Lifeな皆様にとってもお薦めしたい熱量は同じです。先日、キャリ婚に登録している女性達複数と話す機会があったのですが、「男性で料理ができる人って素敵ですし、有難いですよね。」と皆口を揃えて言っておりましたのでここでお知らせしておきます。

「料理・・・それは趣味ではなく家事なのでは?」

と気づいてしまったそこの貴方。バレました?そうなんですよ。料理は家事の一部なんですね。でも、家事の中でこんなにインパクト(*やってもらった感)があるタスクも他にありません。特に凝り性の男性が作る家庭料理と言ったら驚くほど美味しかったりします。家庭の主婦からは「材料費がかかりすぎ!」という非難を浴びがちな「男の趣味の料理」ですが、そんじょそこらのスカしたバル(一皿1,500円)へ、馬鹿馬鹿しくなって夫婦の足が確実に遠のくのでトントン、もしくは逆に経済的でしょう。

 

また、私は我が家で掃除も洗濯もしない「料理おばさん(*それも毎日じゃない)」なのですが、「これって趣味なのでは?」と思う程、かなりのストレス解消になっているな、という実感があります。仕事上では使わない段取り力やクリエイティビティを、「何だか発揮できているかも」と錯覚できる陶酔感、好きな食材で好きな料理を作ればいいという爽快感、何より家族が「美味しい」とその場でフィードバックをくれる時や、完食してくれた時の満足感たるや賃金が発生しない趣味人の自己満足、それに近い。ですから本当は、「仕事(家事)してストレス解消できるのって最高!」と、毎回家族の見えないところでほくそ笑んでいるのです。

 

散々「料理おじさん」になりたまえ!とお薦めしてきた訳ですが、奥さんや彼女に「もう台所に立たないで」と言われてしまう事例がいくつかございますので最後にまとめさせていただきました。是非ご注意を。

1. 冷蔵庫の中のモノをチェックしてから献立を決める。

先ほど、好きな食材と好きな料理を作れることが利点だと書きましたが、冷蔵庫の中身から献立を考えるのは家庭料理の鉄則です。冷蔵庫にある野菜や日持ちしない肉や魚などを無視して献立を決めるべからず。例え手に負えない量のキャベツや卵があったとしても、今はネットで調べれば「キャベツ大量消費 レシピ」などという神レシピがわんさかでてきます。メインをそれにしなくとも、副菜やスープで使うなどして工夫して消費しましょう。「この食材は今日使わないと!」という情報は夫婦でシェアしておく、もしくは冷凍するなどの工夫をして一度買った食材を無駄にしないように致しましょう。

2. その都度調味料を揃えない。

料理のプロのレシピ本やサイトを見ていると、珍しい調味料を指定されることがよくあります。親切なものだと「〇〇が無い場合は〇〇(*普通に家庭にある調味料)で対応可能です。」と、書いてあったりしますが無い場合も多い。ネットで別に検索してみるのも手ですが、作ってみたい料理のたびにマニアックな調味料をその一回の為に揃えていると調味料だらけの台所になります(それは我が家です)。

 

覚えるまではレシピの通りに作るのがベストですが、味見をしながら味を調えていかないと上達しないし、入れ忘れや入れ間違いの大失敗を修正できません。結論として、不思議な調味料を使う食べなれない料理より、自分が食べなれて味の好みが解っている献立を選ぶといいでしょう。

3. 台所をぐちゃぐちゃにしない。

もう一人の料理人(要は妻)から「もう二度と台所に立たないでくれたまえ!」とクビ通告されてしまう理由の筆頭が、この台所がぐちゃぐちゃ問題です。「どんなに美味しい料理を作ってくれたとしてもその惨状に食欲がなくなる。」「使ったものを元に戻さないので、どこに何があるか解らなくなって困る。」などという報告が火を噴いています。

 

料理は段取り力が命なので、煮込んでいる間に使った器具を洗い、また次の料理に取り掛かってその道具を洗い、を心がけましょう。出したものは元あった場所へ戻し、食後の洗い物も率先的に、もしくは積極的に食洗器にイン致しましょう。お家に着くまでが遠足、洗い物が終わるまでが料理ですよ!

 

私たちは若者より長く生きている分、美味しいモノもいっぱい食べている筈。その舌を信じ、40代の「料理おじさん達」が織りなす料理が、家族や恋人や友人のたくさんの笑顔を作りますように♪

川崎貴子

川崎貴子

リントス株式会社代表取締役

リントス株式会社代表取締役。1997年に女性に特化した人材コンサルティング会社ジョヤンテを設立後、1万人を超える女性をフォローしてきた。「女性マネージメントのプロ」との異名を取る。メディア取材執筆多数。婚活結社「魔女のサバト」、共働き推奨 婚活サイト「キャリ婚」(https://carricon.jp 男性完全無料)主宰。 著書に『我がおっぱいに未練なし』(https://www.amazon.co.jp/dp/4479783997 大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(http://www.amazon.co.jp/dp/4584136335 ベストセラーズ)、『モテと非モテの境界線 AV監督と女社長の恋愛相談』(https://www.amazon.co.jp/dp/4062729458 講談社) 、『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(https://www.amazon.co.jp/dp/4862804829 総合法令出版)、『私たちが仕事をやめてはいけない57の理由』(http://www.amazon.co.jp/dp/447979493X 大和書房)、『上司の頭はまる見え。』(http://www.amazon.co.jp/dp/476319707X サンマーク出版)がある。ブログ「酒と泪と女と女」など連載も多数。12歳と5歳の娘を持つワーキングマザー。