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男の技あり厨房道具―うまい料理のヒミツはプロの道具

2017/06/17

飯田 結太

調理道具専門店「飯田屋」の6代目

飯田 結太

初めて自分専用のフライパンを持ったのは小学生の時。以来、調…

Vol.2. コショウ振りはエンターテインメントだ!

料理の味を決める基本は、ちょうどいい塩梅の「塩コショウ」。そして、男が作る料理には“カッコよさ”も重要です。そのカッコよさを演出してくれるのは、ペッパーミルだと思うのです。レストランで、テーブルでシェフやウエイターが、最後の味付けにペッパーミルでコショウを振ってくれることがありますが、両手でリズムよく回しながらコショウを挽くしぐさは見惚れてしまいます。

ミル界のクラシックVS イノベーター?

ペッパーミルといえば、プロの料理人にとって代名詞的存在なのが、プジョー。そう、あの自動車メーカーです。実はプジョーの始まりは自動車よりもペッパーミルのほうが先。粒コショウを挽く技術は、後に車のギアにも生かされているのだそうです。

 

プジョーのペッパーミルの特徴は「二重らせん構造」の歯。らせん形の歯が上下二重構造になっていて、上部を回すと芯棒を通じて歯が回り、コショウの粒が歯に食い込まれて下部に誘導され砕かれていく仕組み。これは特許技術でもあり、ペッパーミルの元祖とも呼ばれています。

 

中心がくびれた独特のデザインもプジョーが初めて手がけたもので、コショウを挽くしぐさはこのデザインから始まったんですね。プジョーのペッパーミルは、コショウが軽快に挽けて、シャカシャカという音さえも気持ちよく響きます。

フランス発のプジョーに対して、ここ数年でライバルと呼ばれるほど人気が出てきたのが、デンマークのクラッシュグラインドというブランドです。

 

クラッシュグラインドの大きな特徴は、コショウを挽く歯がセラミックでできているところ。通常、歯は鋳鉄やステンレス製なのですが、このふたつは錆びやすく、あまり大量にコショウを挽くと摩擦熱が生じて、コショウの香りが逃げてしまうこともあります。セラミックは焼き物なので摩擦熱は生じにくく、コショウの香りはフレッシュなまま。これがスゴイ!

さらに、クラッシュグラインドのペッパーミルにはコショウを入れる内側に芯棒がなく、セラミックの歯とらせん状の溝がこすれることでコショウ粒を砕いていく仕組みなんです。これはミル界にとって画期的! まさにイノベーターです。

そんなクラッシュグラインドの最新作が、ハンドル式の「コペンハーゲン」(6月下旬発売)。ハンドル式なので、シャカシャカとスピーディーに大量のコショウを挽けてとても便利。オールステンレスというところもカッコいいですね。

クラシックな風合い、重厚感のあるプジョー、ちょっとアートのようなデザインのクラッシュグラインド「コペンハーゲン」。あなたならどちらを選びますか。

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