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[男のコーヒー学]自分で淹れたアイスが1番!

2017/06/19

有馬 敏浩

コピーライター

有馬 敏浩

男の美学を追求する東京下町在住の育メンライター

男の夏ドリンク、アイスコーヒーを必ず美味しくする方法

間もなく夏本番。アイスコーヒーが恋しくなる季節の到来です。キンと冷やしたアイスコーヒーをいつでも飲みたい!しかし、ホットコーヒーを淹れるのには自信があるけど、アイスコーヒーは別。カフェなど外で飲んだ方が美味しいと思ってしまっている人は意外に多いのではないでしょうか。自分で淹れるアイスコーヒーにモノ足りなさを感じるのは機材のせい?それとも特別な氷や水を使っていないから?いえいえ、そんなことはありません。ちょっとしたコツで、自分で淹れたレギュラーコーヒーは格段に美味しくなるんです。今回は、アイスコーヒーをつくる際に絶対にやって欲しい淹れ方をご紹介したいと思います!

焙煎豆と水の選び方からスタート

あなたの好みについて誰より詳しいのは、そう、あなた自身です。自分好みの豆選びができているのであれば、いつも飲んでいるレギュラーコーヒーを冷やしてつくるアイスコーヒーが1番美味しく感じるはずです。アイス用にするからといって豆選びを変える必要はありません。変えるのは、焙煎具合や豆の粉砕度合いです。ペーパードリップなど手軽な器具でアイスコーヒーをつくる場合は、氷で冷やす際にいつものコーヒーがどうしても薄くなってしまうことを考慮しなければなりません。なので、いつもより濃いめのコーヒーを抽出します。濃いめのコーヒーを淹れるためには、焙煎具合を一段深めに変え、粉砕度合いをいつもより細かめにするのが最も手軽な方法です。これを試してみて、もっと濃いめが好みだと感じたなら、1杯分の粉の分量を通常「12g程度」から「18g程度」へ(できあがり120ml強)など、増やしていきましょう。

 

次に使用する水です。市販のミネラルウォーターを使う場合は、外国産のものではなく、ミネラル分の少ない国産がおすすめ。ほとんどが軟水であり、クセがないのでアイスコーヒー向きです。水道水を使う場合は、コーヒーの風味を壊すカルキ臭をとり除くひと工夫が必要です。水が沸騰してもすぐ火を止めず、沸騰した状態を1〜2分程度キープし、カルキ臭を飛ばしましょう。

抽出のスピード、氷の使い方にも“ひと工夫”

これまでの[男のコーヒー学]をご覧いただいている諸兄には、おさらいという意味で読んでいただきたいのですが、コーヒーはお湯を注ぐ『抽出条件』で味が変わります。コーヒーの成分(酸味・甘み・苦み)は、お湯を注いだ直後に一気に抽出され、注ぎ続けた後の方ではエグ味など限られた成分しか抽出されません。極端に言えば、蒸らしの注ぎと次の2回め抽出で味の方向性が決定されます。以降の抽出は、濃度の調整という意味が大きく、すでにコーヒーの旨味を出す成分は抽出されているため、だらだらとお湯を注ぐだけでは風味を損なうものとなってしまいます。

 

ここで大切なのは、抽出スピードです。ゆっくりとお湯を注ぐことはコーヒーを淹れる時の基本ですが、ゆっくり過ぎると渋過ぎたり、苦過ぎたりと、思ったようなコーヒーの味が出ません。抽出スピードが遅いと苦みが強調され、早いと酸味が強調されるということを念頭に置き、スピードをコントロールしましょう。また、粉の量でもスピードの調整は必要です。粉の量が多く、お湯が粉を通過してサーバーに届くまでの距離が長い場合は、抽出時間も長くなるため、注ぐスピードは速くなくてはなりません。

 

最後にアイスコーヒーを美味しく淹れる最も単純な方法は、コーヒーをなるべく薄めず、急冷することです。レギュラーコーヒーを淹れ、少し冷ましてから氷いっぱいのグラスに注いで飲む方法は、誰しもが行っていると思いますが、コーヒーは、挽きたて・淹れたてが1番に美味しいもの。時間をかけずにグッと飲みたいですよね。そこで利用するのが、ドリッパーです。氷の入ったグラスの上に、氷のみを入れたドリッバーを置き、先に作っておいたコーヒーを素早く注ぎいれ、ダブル効果で速冷すると風味が損なわれなく、キレのいいコーヒーを楽しむことができますので、ぜひチャレンジしてみてください。また、コーヒーを薄めてしまう氷は、なるべく溶けにくいものを使うのがベター。市販のものを使うか、不純物の少ないミネラルウォーターでつくった溶けにくいクリアな氷を使いましょう。

美味しいからといって夏のガブ飲みには注意

日本では、江戸時代から飲用が始まったコーヒー。覚醒作用や利尿作用の効果は古くから知られ、カフェインの効能は「自律神経の働きを高める」「集中力を上げ作業能力を高める」など、いいこと尽くめ。さらに近年では、成分であるクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)が、糖尿病や動脈硬化、がんの予防にも効果があるとの研究結果が認められており、まさにコーヒーは、フォーティーズの強い味方と言えます。しかし、いくら良薬でも飲み過ぎには注意。また、あまり飲み過ぎても本当に美味しいと思えるのには限界があります。例えば『1日4杯まで本当に旨いと感じられるコーヒーを飲む』などと決めてみてはいかがでしょう。

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