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日本の伝統的な祭りが無くなる?!~秋田県竿燈祭りの場合~

2017/08/11

kei

ヘビーメタルシンガーソングライター

kei

秋田県出身の女性ヘビーメタルシンガーソングライター

周辺住民の苦情で祭りの練習が出来なくなる?

祭りのお囃子の練習の音と言えば、地元住民ならではの夏の風物詩。実は今日、私は地元の秋田に帰省していますが、祭りの出演者から普通は聞けない生の声を聞くことができたので紹介したいと思います。

 

秋田県の竿燈祭りは8月の3,4,5,6日の4日間行われますが、その1カ月前くらいから夕方7時~9時に約38の町内のグループに分かれて、お囃子と竿上げの練習が行われます。その音が聞こえてくると地元住民(私)は『そろそろお祭りか~』とテンションが上がるものです。竿燈祭には県内外、外国からおよそ140万人の人々が訪れます。昼は妙技会と言って、竿燈を上げる技術や、お囃子の大会があります。秋田県にとっては観光客が一番多い一大イベントです。経済的にも大変重要な役割を担っています。

 

しかしながら祭りのための練習での騒音に苦情を訴えられることがしばしばあります。お囃子にしても竿上げにしても、練習なしに出来るような簡単なものではありません。苦情はとても少数なのですが、どうしても聞き入れなければならなくなり、お囃子の練習が民家の近いところでは聞けなくなりました。練習の場所を追いやられ、遠くで場所を設けて練習するしかなくなった町内グループがたくさんあります。それはとても寂しい事です。なぜなら、昔から住んでいて体も不自由になって竿燈を見に行けない高齢の住民に
『あど、竿燈やめだんだすか?』(訳:もう竿燈やめたんですか?)と聞かれるそうなのです。毎年祭りには行けなくとも、練習の音を聞いては、それを楽しみにしているのです。

高齢化が進む秋田県で高齢者、そして若者の年に一度の楽しみを奪ってしまっては、いけないはずです。お囃子を不快に思ってしまうことはおかしいことではないとは思いますが、みんなで楽しくお祭りに参加や協力してもらうためには、もしかして更に地域全体の交流が必要なのかもしれません。祭りはただ騒いで楽しいだけではなく、それぞれに意味があり、竿燈の場合は提灯ひとつひとつを米の一粒とみたてた豊作のための儀式です。地域全体が理解を深め、伝統を大切にしていきたいと私は願っています。

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