男の技あり厨房道具―うまい料理のヒミツはプロの道具

Vol.7. 漆黒のキッチン道具で男の厨房を仕上げる

キッチンまわりの小さな道具たちは、合理的でいて使いやすいのが鉄則。しかし、時にはキャラクターものがあったり、奥様の好きな色でちりばめられていたり、便利な100均グッズもあるものです。それはそれでいいのですが、料理を自分流に極めるなら、道具も自分のものをそろえたいのが男心です。自分の好きなもの、かっこいいデザインがそばにあると、料理の手間も楽しくなって上達していくのではないでしょうか。そこで今回の提案は、ひそかに、厨房スタイリッシュ計画を実行していきませんか。

厨房、つまりキッチンを大掛かりに改装できるのであれば自分好みのインテリアに統一できるかもしれません。しかし、キッチンは奥様のテリトリーでもあるし、すぐにできることではないですよね。そこでひそかに実行したいのが、小さなキッチン道具から自分の好きなものをそろえること。

男心くすぐる機能美、相棒になる道具

一見アートのような、デスク周りに置かれる高級文房具のようなキッチン道具があります。それが「FDスタイル」。色は漆黒。見た目ではすぐに何のための道具なのか分からないのですが、見ているだけでも思わず「かっこいい」とつぶやいてしまうほど。

FDスタイルは、新潟県の職人とプロダクトデザイナーの萩野光宣氏のコラボによるブランド。もちろん調理に使う道具なので使い勝手はとことんまで追求し、握る、持つ、はさむ、おろすなどの作業がとてもスムーズに行えるのが魅力。そのうえ、使い終わった後のケアが簡単に済むように、汚れが素早く落ちるフッ素加工が施されているのです。

 

シリーズでそろえる人も多いのですが、おすすめは、大根おろし、ピーラー、缶切り。この3点なら料理ビギナーでも簡単に使いこなせます。

大根おろしは、刃が粗目なので、シャキシャキの大根おろしができます。焼き魚にこの大根おろしを添えれば料亭風になることまちがいなし。缶切りは、ゼンマイのような形のハンドルを回しながら切っていくタイプ。海外の缶詰などを切るときはこれが似合います。そして、ピーラーはとにかくスマート。あらゆる機能を加えたタイプや武骨なデザイン、赤や黄色、ピンクなどのプラスチック製が多い中で、漆黒のピーラーは目立ちます。刃はもちろん新潟の職人の手によるものなのでスムーズに切れるのがうれしい。

キッチンに立つとき、この3点セットを広げて作業に取り掛かるというのはどうでしょう。想像しただけでも気持ちが盛り上がります。さて、何を作りましょうか。まずは和食でも。秋の夜長、日本酒を添えてゆっくり楽しませんか。

飯田 結太

飯田 結太

調理道具専門店「飯田屋」の6代目

東京、浅草・合羽橋の道具街で大正元年創業の調理道具専門店「飯田屋」。店には常時1万点以上もの調理道具がそろい、ほかの店にはない超マニアックなものでも飯田屋に行けば必ずあるといわれる名店で6代目を継ぐ。今までに購入したフライパンは100枚以上。ついにはオリジナルのフライパンを作ってしまうほどのフライパンマニア。2人の子供を持つ育メンでもある。