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それはもしや、男の更年期障害なのでは?

2017/11/28

川崎貴子

リントス株式会社代表取締役

川崎貴子

女性マネージメントのプロ

放置しておくと危険な「男の更年期障害」

最近、電車の中でイライラしている同胞や、疲れ切っている同胞を見ると、「それってもしや男の更年期障害なのでは?」と疑いの目で見ている私です。

 

同じ時代を生きてきた40’s lifeな皆様の人生に、少しでもお役立ていただけるような記事を!と思ってしたためてきたこの連載。今読み返すと、中高年男性の不安を掻き立てるものばかりが綺麗に並んでいて、自分が本当は何をしたいのか解らなくなってきました。

 

そして、「中高年不安ハンター」の私はまたもや見つけてしまったのです。

 
「男の更年期障害、潜在人数600万人」
という記事やテレビの特集などを。

 

「更年期障害なんて女のなる病気」「やる気が出ないとか気の持ちようでしょ。」
などと思ったそこの殿方。ホルモン舐めたらあきまへんえ!

 

私は昔から、そのあまりにも単純な精神構造と強靭な肉体上に、友人達から「超合金製」などと呼ばれてきたのですが、そんな超合金ですら妊娠中は女性ホルモンの急な襲来に不安の塊になりました。

 

他にも、興奮体質だったのに眠くてたまらない、会社の数字が大好きなのに見ると吐く、方向感覚が良かった筈なのに目的地にいつまでも辿り着かない、合理的だったのにいつの間にか非効率な事ばかりやっている・・・。

妊娠中の私、それはもはや私ではない誰か、別人でした。
何より、そんな一日を振り返って「また、ダメな私だった・・・。」と落ち込み、鏡を見ては「あなた、誰なの?」とつぶやく、闇落ちの繰り返し。

 

私の場合は産後すぐに戻ったので事なきを得ましたが、昨年乳癌になり、ホルモン治療を開始したことから閉経し、今健やかに更年期障害真っ最中であります。貧血みたいな眩暈や発汗、突然迫りくるイライラに精神統一を余儀なくされています。

 

また、我が家の長女は思春期に突入した模様なのですが、大抵は毎日ぶーたれています。聞けば「なにもかもむかつく」「イライラする」との事。思春期も更年期と同じようにホルモンバランスが崩れる訳ですから、彼女の訳なきイライラも更年期の母は大いに共感できます。ただ、あんなにニコニコした子供だった長女や、超合金だった私を、まるで別生物へと変化させてしまうホルモン。身をもって「侮れがたし」なのであります。

 

ただ、思春期も女性の更年期も終わりがあるだけ良いのです。

 

男性の更年期障害、近年ではLOH症候群と認知されつつあるこの症状に、治療をしない限りずっと続くんだとか。

 

男性の更年期障害の特徴とは、女性の更年期にありがちな症状(イライラややる気がでない、発汗など)の他、症状が重くなると心臓疾患や脳卒中、認知症にもなる恐れがあるらしく、一過性である女性の更年期に比べて事は深刻そうです。男性の更年期障害はテストステロンの減少によって引き起こされるわけですが、発覚しづらいというのも深刻化に拍車をかけます。自覚症状である「意欲が沸かない」「体力が落ちた気がする」「メタボ気味になった」「性欲減退」などなど、「ただの中高年あるある」だからです。

 

また、「不眠」や「起きられない」「仕事に行きたくない」などの症状を持って病院に行った日には、鬱病であると誤診されてしまいがち。

 

私の知り合いは男性の更年期障害でした。
しかし、自覚症状的に、本人も鬱病だと思いこんでいて精神科のドアをたたき、鬱病の薬を処方され服用するも全く回復せず、あちこちの精神科へ通い更年期障害をこじらせたそうです。

 

私もホルモンにはだいぶ痛い目に遭ってきたもので、
「男にも更年期がある事を知っていれば・・・」
と、いう彼のつぶやきが、男性の更年期障害を調べるきっかけをくれたのでした。

 

現代社会では、テストステロンが減る原因になる「ストレス」を排除する事も難しく、働き盛りの我々の自衛としては、「何かおかしいな?」という自覚症状をちゃんとキャッチしてそのままにせず、病院に足を運ぶことではないでしょうか?テストステロンは、注射やサプリなどで補充ができるそうなので、原因が解って治療をすれば対処が可能だそうです。そして、もし更年期を疑った場合に行く病院は、件の彼曰く、「泌尿器科」か「更年期クリニック」だと言っていました。

 

「気の持ちよう」や若々しさを取り戻す「習慣」などで改善できる事も多いかもしれませんが、まだまだ引退できない、忙しい現代人の私達。さくっと医学の手を借りて、ストレスなく更年期に対峙してゆきましょうぞ。

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