テレビの”お笑い”が物足りない40代へ。円熟のエンタメ「落語」のすすめ

「最近、テレビのお笑いやバラエティーが物足りない……」
そんな不満をお持ちの40代男性におすすめしたいのが、『落語』。

落語は噺(はなし)の最後に必ずオチをつける、日本の伝統的な話芸。
落語家が一人何役もこなし、身振り手振りを交えてストーリーを語ります。

人間のおろかさやおかしさを題材にした味わい深い演目が多く、「テレビのお笑いに飽きてきた」というミドル男性にぜひおすすめしたいエンタメです。

音源で聴く・寄席で体験するなど楽しみ方が多彩で、頭に入っていきやすいのも落語の特徴。
今回は、そんな落語の魅力や楽しみ方をご紹介します。

 

 

多様な種類と噺を楽しむ「落語」

落語は「間口の広い伝統芸能」

落語を聞いたことがない人の中には
「敷居が高そう」
「知識がないと理解できなさそう」
など、少しとっつきにくさを感じている方もいるかもしれません。

しかし落語は、日本の伝統芸能の中でも“特に”間口の広い文化のひとつ。
落語家が披露する「噺」は誰もが共感できる日常から着想を得ているため、初めての方でも気軽に聞き入ることができます

歴史が深い噺を完全に理解するには知識が必要になることもあるのですが、噺の中心は昔も今も変わらない「人の行動や感情」。細かな時代背景がわからなくても、共感しやすいのが落語の魅力です。

 

演目の違い 【古典落語と新作落語】

落語の演目は、基本的に「古典落語」と「新作落語」の2つに分けられます。
それぞれの違いを簡単にご紹介しましょう。

・古典落語

江戸中期から明治に作られた演目を「古典落語」といいます。
現在、寄席で演じられている古典落語の演目数は、およそ200から300。長く語り継がれてきた演目だけに、練り上げられ・洗練された名作が多数あります。

 

・新作落語

大正以降に新しく作られた演目のことを、「新作落語」といいます。落語家自身が作った作品や落語作家が作った作品があります。現代を舞台にした演目も多いので、古典落語に比べて話がスッと入ってきやすいかもしれません。

 

発祥地の違い 【上方と江戸】

また落語は、発祥地によって「上方落語」と「江戸落語」に二分されます。
関西、主に大阪で生まれた落語を「上方落語」、関東(東京)で広まった落語を「江戸落語」といいます。

上方落語

関西弁で話されるのが特徴。登場人物によって、大阪言葉と京言葉を使い分けます。江戸落語に比べて、使う道具が多い傾向があります。例えば、噺家の前に置く小さな机「見台」、雰囲気を変えたり効果音を出したりするために使用する「小拍子」、噺家の膝を隠すために使用する「膝隠」などがそれにあたります。三味線や鳴り物を利用して派手に演出するのも上方落語ならではの特徴です。

 

・江戸落語

江戸弁で話されるのが特徴。道具は扇子や手ぬぐいが基本で、上方落語に比べて道具を利用する頻度は少なめです。派手で陽気に笑いをとりにいく上方に比べると、しっかりと話を聞かせて、人情の機微を細かく伝えるのが江戸落語の魅力。また、上方落語にはない落語家の階級制度があり、「弟子入り」から「真打ち」まで5段階にグレードが分かれています。

 

酸いも甘いもかみ分けた、オトナにぴったりな「噺」

落語は、男女の仲や結婚・親子の話など、オトナだからこそ共感したり笑えたりする内容を多く取り上げます自分の経験と重ね合わせながら聞いていたら、いつのまにか落語の世界に没頭していたという方も多いそう。

300を超える演目の中には、きっと自分の境遇にぴったりな噺があるはず。落語は、経験値が豊富なミドル男性だからこそ”ハマる”エンタメなのです。

聞くだけもよし、観に行くもよし

ながら聞きでもOK! まずはストリーミングや動画で

「とりあえず落語に触れてみたい」という方は、CDを借りるか買うか、もしくはストリーミングサービスを利用すると良いでしょう。音楽変わりに通勤中や運転中に聞くなど、「ながら聞き」でも気軽に落語が楽しめます。

もう少し集中してしっかり聞きたい方には、動画がおすすめ。 動画は寄席の雰囲気もわかるので音声だけとはまた違った楽しみ方ができます。

 

ハマッてきたらぜひ寄席に足を運んで

「落語をもっと楽しみたい!」という方は、ぜひ寄席で生の落語を体感しましょう。
噺の内容や話し方に噺家さんの身振り手振りが加わり、臨場感たっぷりに落語を楽しめます。

なお寄席の料金は、有名な噺家でもだいたい2,000円から3,000円前後。万単位のお金がかかる歌舞伎や能に比べて、落語は伝統芸能の中でも敷居が低いといえます。映画に行くくらいの気軽さで、サクッと楽しむことができます。

 

はじめての落語鑑賞はこの演目から!喜劇も悲劇も含んだ名作落語

最後に、「落語を聞いてみようかな」という方に、入門編としてぴったりな名作をご紹介します。

入門編としておすすめの名作落語

1.子別れ

古典落語でも特に有名な人情噺の名作。酒乱により妻と子どもと離縁してしまう大工の熊五郎が主人公。夫婦や家族の絆を描く、江戸落語・人情噺の入門編としてぴったりな噺です。上巻・中巻・下巻の3部作ですが、それぞれ独立した噺としても楽しめます。

 

2.らくだ

古典落語の中でも、奇想天外なストーリーが人気の演目。元々は上方落語で話されていた噺でしたが、大正時代に3代目柳家小が東京へ持ち込み、上方・江戸どちらでも披露される演目となりました。「らくだ」と呼ばれるヤクザものが死んだところから始まるストーリーで、長尺かつ登場人物が多いため、噺家の力量が問われる名作です。

 

3.寿限無(じゅげむ)

短めの噺で、入門編におすすめの古典落語。生まれた子どもがいつまでも元気で長生きできるようにと、通常では考えられないほど「長い名前」を子どもにつける滑稽噺。「じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょ……」といえば、なんとなく聞いたことがあるという方もいるかもしれません。上方落語でも「長名」という名で披露されています。

 

同じ噺でも、落語家によって印象がまったく異なるのが落語のおもしろいところ。

「気に入った噺を見つけて、落語家によってどのような違いがあるのかを楽しんでも良し」
「好きな落語家さんを見つけて、その人の演目をメインに楽しむのも良し」

自分の好みに合わせて、さまざまな楽しみ方ができるのが落語の魅力です。
知れば知るほど深みのある落語。テレビのバラエティー番組やお笑いに物足りなさを感じたら、ぜひ落語の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?

40's Life編集部

40's Life編集部

40代のためのエイジングケア機能、無香料に象徴される中味へのこだわりをもった40才からの「スマートエイジング・コスメブランド」としてミドル男性にお洒落と身だしなみを提供しているルシード。そのルシードが40’s LIFE編集部として化粧品の枠を超え「ライフスタイル」「ビジネス」「健康」「身だしなみ」4つのテーマで情報をお届けします。