2019.06.24

ビジネス
部下の残業が減って困るのは管理職?働き方改革がもたらす管理職への影響とその解決策

2019年4月から始まった働き方改革。
この改革の代表的な施策のひとつが、残業時間の制限や有給休暇取得の義務付けが明記された「労働時間法制の見直し」です。

この「労働時間法制の見直し」を実施することで懸念されているのが、「マネジメント業務の負担が大きくなる」「労働時間を減らしても売上は落とせない」など、管理職の負担が大きくなること。

このような管理職に降りかかる課題を解決するためには、何が必要なのでしょうか。
今回は、労働時間法制の見直しが管理職に及ぼす影響、そしてその改善策についてご紹介します。

 

 

労働時間法制の見直しで変わる3つのポイント

労働時間法制の見直し」には、8つの内容が盛り込まれています。
ここでは、管理職に直接関係する3つの項目についてご紹介します。

①残業時間の上限が法律によって規制される

これまで、残業時間の上限は行政指導のみで法律で定められているわけではありませんでした。
改正後は残業時間の上限は原則として月45時間(1日換算すると2時間)・年360時間と法律で定められ、それを超える残業はできなくなります。

なお、特殊な事情がある場合は特別措置が適用されます。この場合は、「年720時間以内・複数月平均80時間以内(休日労働ふくむ)・月100時間未満」までの残業が認められます。ただし、原則である月45時間を超えてもいいのは年間6か月までです。

②「勤務間インターバル」制度の導入

勤務間インターバル制度とは、1日の勤務終了から翌日の出社までの間に一定時間以上のインターバル(休息時間)を確保するというもの。前日の勤務終了が残業によって遅ければ、翌日の出社時間を後ろ倒しにできます。この取り組みの目的は、プライベートな時間や睡眠時間の確保です。強制執行ではなく企業の努力義務として定められています。

③「フレックスタイム制」の拡充

これまで労働時間の精算は1か月ごとに行われていましたが、改正後は3か月ごとに精算できるようになります。これにより、「3か月」の中で労働時間を調整することができるようになりました。例えば「8月は夏休みで子供が家にいるから労働時間を短くしたい、その分6月に多く働いて8月の休んだ分に振り替えよう」といった柔軟な働き方が可能になります。

働き方改革による管理職の難題

「残業時間の上限が法律によって規制される」「勤務間インターバル制度の導入」「フレックスタイム制の拡充」の3つの改正項目は、いずれも労働時間に関するもの。心身ともに健康な状態で仕事に取り組めるよう、個人の働き方への多様な対応が盛り込まれています。

しかし、この改正が管理職の方々にとって頭痛の種になっています。この改正にともなって、管理職の方は部下の労働時間の管理を今まで以上に正確に行わなければなりません。また、フレックス勤務や勤務間インターバル制度が導入されると、勤怠管理は今まで以上に複雑になることが予想されます。部下一人ひとりに1日の勤務予定を申告してもらい、勤務開始時間・勤務終了時間・業務内容などを正確に把握する必要があるのです。

さらに、労働時間を減らしても売上は落とせないという難題も。業務をどう効率化させ、どう生産性をキープするのか――管理職の技量が問われます。

業務の可視化・緊急度と重要度の洗い出し

残業時間を減らし、フレックス勤務や勤務間インターバルを運用しつつも、業務の生産性や売上は落とさない――そのために必要な、2つのポイントをご紹介します。

「チームの業務分担を可視化し、業務の偏りをなくす」

残業の多い部署やチームでは、業務量が多すぎる以外に業務に偏りが生じている傾向がありますこれを防ぐには、現在メンバーがどんな仕事をどのくらい抱えているのか、業務を可視化することが重要です。業務を可視化することで、担当者を見直し、よりメンバーの能力にマッチした業務に割り振ることができます。

業務の重要度・緊急度を確認して優先順位を明確にする

自分自身も含め部署やチームのメンバーが重要度・緊急度の低い業務に時間をかけている可能性があります。すべての業務の重要度と緊急度を洗い出し、優先順位を明確にすれば業務の効率化が期待できます。また、無駄な作業を削れるという効果も。

 


 

働時間の削減・勤務時間のフレックス化によって、管理職のマネジメント業務は増加、または複雑化が予想されます。ここで大きな負担やプレッシャーを抱えて自身がパンクしないよう、業務の見直しを進めましょう。

 

40's Life編集部

40's Life編集部

40代のためのエイジングケア機能、無香料に象徴される中味へのこだわりをもった40才からの「スマートエイジング・コスメブランド」としてミドル男性にお洒落と身だしなみを提供しているルシード。そのルシードが40’s LIFE編集部として化粧品の枠を超え「ライフスタイル」「ビジネス」「健康」「身だしなみ」4つのテーマで情報をお届けします。