
仕事から帰って靴を脱いだとき――
飲食店でお座敷にあがるとき――
靴からサンダルに履き替えるとき――
このようなシーンで「足のニオイが気になる……」という方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、足のニオイの原因や正しい足の爪のお手入れ方法、爪の異変に隠れている病気のサインについてご紹介します。
爪に潜む爪垢が原因かも!?足のニオイが発生するメカニズム

足のニオイの原因のひとつ!日常生活で発生する「爪垢」
靴・靴下を脱いだときに気になる足のニオイ。毎日ちゃんと洗ってもニオイが取れないときは、『爪垢』が原因かもしれません。爪垢は、「汗」「皮脂」「靴下の繊維」「古い角質」などの汚れが爪にたまったものです。
足の親指の両端に特に垢がたまりやすく、ニオイのもとになることも。
足の爪にたまった「爪垢」が不快なニオイに変わる!?
爪垢を放置しておくと、雑菌が繁殖して不快なニオイが生じます。爪垢によるニオイ発生のメカニズムは以下の通り。
- ・体温などの影響で靴の中が高温多湿になる
↓ - ・爪垢に湿気がたまる
↓ - ・湿った爪垢をエサに雑菌が繁殖する
- ↓
- ・雑菌が活発に活動してニオイを出す
簡単3ステップ!ニオイを防ぐ正しい足の爪のケア方法

1.爪ブラシや専用の道具を使って、爪垢を取り除く
足を洗うだけでは爪垢まできれいに取ることはできません。爪垢は爪ブラシや専用の道具を使って、やさしく取り除きましょう。入浴後だと爪が柔らかくなっているので、安全に取り除くことができます。
ただし、つまようじなどの先が尖ったものや爪切りでかき出すと皮膚トラブルのもとになるのでやめましょう。
2.長すぎず短すぎず、ちょうどいい長さに爪を切る
足の爪が伸びっぱなしになっていると、爪垢がたまりやすくなります。3週間に1度を目安に爪切りをしましょう。また、足の爪を切るのも入浴後の爪が柔らかいときが基本です。
足の爪は短く切りすぎると、巻き爪の原因になります。適度な足の爪の長さは、皮膚と爪の接着面から1~2mm残す程度です。
3.保湿クリームやネイルオイルで、爪を保湿する
爪は乾燥すると、固くなって割れやすくなります。そのため足の爪をケアした際は、仕上げに保湿クリームやネイルオイルなどで保湿しましょう。
爪で健康をチェック!異変があれば病気のサインかも!

体調不良で起こる、爪甲横溝(そうこうおうこう)
爪の横方向の溝・シワのことを『爪甲横溝(そうこうおうこう)』といいます。強いストレス・高熱・体調不良があるときに起こり、爪をつくる働きが一時的に弱まったことを表します。爪甲横溝がみられたときは、十分な休息をとって体を休めましょう。
一度病院で検査を、ばち状指
指先が大きく膨らんでしまった状態を『ばち状指』といいます。心臓や肺の病気で低酸素状態が続くと起こります。ばち状指がみられたときは、一度病院で胸部のレントゲン撮影やCT・MRIなどの検査をしましょう。
鉄分不足で起こる、さじ状爪
爪が反り返った状態を『さじ状爪』といいます。爪の中央がへこんで先が反り返るので、スプーンネイルとも呼ばれます。大人のさじ状爪は、貧血や甲状腺の病気のサインともいわれています。さじ状爪は内服鉄剤による鉄分補給で治癒します。
ニオイのもとや病気のサインにもなる爪。
爪をしっかりケアしていれば、不快なニオイの発生を抑えるだけでなく、病気や体調不良の早期発見につながることも。これまで、爪のケアを十分に行っていなかったという方は、ぜひ定期的な爪ケアを試してみてください。