最新作『スペクター』公開。歴代007の魅力とは

アラフォー世代の“わが青春のボンド役者”は……

12月4日から公開されている『007 スペクター』が、007シリーズ屈指の傑作として高い評価を得ています。007は映画界最大の人気シリーズの一つですから、公開を待ちわびていたという人も多いのではないでしょうか。

 

007シリーズの話になると、欠かせないのは「どのボンド役者がベストか」という話題。主人公のジェームズ・ボンドは、歴代さまざまな俳優が演じており、ファンによって好みがあるわけです。

 

初代ボンドは、言わずと知れたショーン・コネリー。そのダンディにして野性味もある魅力は、ボンドのイメージを決定づけたといえるでしょう。

 

二代目のジョージ・レーゼンビーは『女王陛下の007』一作で降板したものの、この映画は『スペクター』でもオマージュを捧げられている重要作。その後、巧みなユーモアも感じさせるロジャー・ムーアの007を経て、ティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナン、そして現在のダニエル・クレイグへとボンド役は受け継がれていきます。

 

アラフォー世代は、おそらくムーア版ボンドで007を知ったという人が多いのではないでしょうか。ただ、次のティモシー・ダルトン版ボンドも印象に残っています。ダルトンが主演したのは『007 リビング・デイライツ』と『007 消されたライセンス』の2作のみ。歴代ボンドの中ではやや地味な印象があったためか、長く登板することはありませんでした。

 

しかし、『リビング・デイライツ』は1987年の映画。1972年生まれの筆者が高校一年生の時です。つまりダルトン版こそ“わが青春のジェームズ・ボンド”なのです。筆者が初めて映画館で見た007映画が『リビング・デイライツ』でした。映画に限らずあらゆるエンターテインメントは、個人的な記憶と深く結びついているものだと思います。

 

ただ、ダルトン版のシリアスなムードやクールさは、現在のクレイグ版に共通する部分もあります。最新作『スペクター』をきっかけに、過去の作品を見直すのもオススメ。アラフォー世代はダルトン版を見て「やっぱりこれだな」とあらためて思うかもしれませんよ。

橋本宗洋

橋本宗洋

フリーライター

1972年、茨城県生まれ。格闘技、プロレスなどを中心に執筆。たまに書籍の編集や映画の取材も。アイドルのライブに行ったり深夜ラジオ聴いたりで、好きなものが中学生の頃からあんまり変わってない40代。