40代独身男性が結婚するためには

大未婚時代に突入する前に

最近、立て続けに40代独身男性の婚活相談に乗る機会がありました。
普通に収入があったり、イケメンだったり、コミュニケーションスキルが高かったりして、皆、結婚する気になればすぐにできそうな男性ばかり。ところが、皆さん口を揃えて「結婚したいのだがなかなか難しい。」と言います。今まで、男性は結婚出産のリミットが無くて人生のんびりできていいなぁと羨ましく思っていたものですが、現代日本の男子婚活事情は思ったより甘くないらしい。

データで見る「結婚できる確率」

実際の生涯未婚率は5年毎の統計で上がり続け、2010年では女性の10人に1人に対し、男性は5人に1人が50歳まで一度も結婚をしておらず、2030年には更に9.3%増える(現在35歳の男性3人に1人が生涯未婚)と予測されています。
とりわけ、バツの無い40代男性が結婚できる確率は1.8%で、「それってほとんど難しいってことでは?」という厳しいデータもあり、先日「努力すれば大丈夫よ!」と相談者に言ってしまった私は、今パソコンの前で一人青ざめております。

40代になると結婚が難しくなる理由

それでは、何故40代独身男性の結婚は難しいのでしょうか?30名程ヒヤリングした結果、マッチングが難しい理由を以下にまとめてみました。

 

1. 対象女性の容姿レベルが高い。(ここまで待ったのだから見た目に妥協できない。)
2. 昭和型の結婚観を保持。(夫が大黒柱、妻に家事能力や夫を立てる性格を求める。)
3. 自然な出会いを求める。(若い頃は普通に恋愛していた世代なので露骨な婚活はしたくない。)
4. お金も時間も妻にコントロールされたくない。(独身が長かったので。)
5. 対象女性の年齢は20代~30代前半(子供が欲しいので。)

 

特に5に関しては、ヒヤリングした殆どの男性達がおっしゃっていたので、マッチングしない大きな原因と推測することができます。
確かに、「年の差婚」は何名かのタレントの結婚で話題になりましたが、彼らはあくまでも芸能人。財力、影響力、年齢不詳の若々しさの全てにおいて一般人のモデルケースにはなりえません。
年齢の若い婚活女性達は、できれば同年代、年上でもせめて3、4歳差の男性と結婚したいと思っています。年収が桁違いに高いならともかく、少し高いぐらいだったら迷いなく同世代を選ぶ。それが若い婚活女性の結婚ニーズです。要は、とんでもないスペックを取り揃えていない限り、普通の40代男性がその層狙いで足切りしてしまうのは、大変な危険行為なのです。

「若い女性好きという訳ではなく、子供が欲しいから若い女性がいい。」

という意見は十分理解しておりますが、不妊の半数の理由が男性にあり、精子も劣化することが明らかになった昨今。
「お互い様」「子供は授かりもの」という心の余裕を持ち合わせて婚活に臨まなければ、マッチングは更に困難を極めるでしょう。

「降参力」が結婚相手を見つける鍵

先日、男性学専門家の田中俊之さんが、
「婚活は男性に不利です。なぜなら、男性人口が女性の人口に比べて12万人も多いから。」
とおっしゃっていました。
そんな、数的にも劣勢な男子婚活市場において、昨年3名の私の知り合い「普通の40代男性」が見事に結婚致しました。偉業を果たした彼らに、なれそめだのお相手の事などがっついて伺ったところ、

 

「彼女は僕よりだいぶ年下なんですけど、僕より年収高くてハードワーカーなんですよ~。だから家事分担僕の方が多い(笑)」

 

「奥さんになった人は来年40歳なので、籍入れたと同時に一緒に不妊治療です。無理だったら里親も検討しようって話してます。」

 

「ずっと知り合いだったのだけど、自分が40代になった途端、今の奥さんが一緒に居てくれると落ち着くことに気づいてプロポーズしました。」

 

などなど、照れながら話してくれた彼らのお相手選びには、全くの気負いがありませんでした。3名とも、若い頃はもっと結婚に対して「自分の年収を上げないと結婚できない。」とか、「○○な女性じゃないと結婚できない。」というぼんやりとした「こだわり」があったそう。それが40代になって、自分の体力の衰えや、1人で食事する淋しさなどに気づいて、自分のこだわりに降参できたのだとある一人は言っていました。そして、「降参してみたら、それはとんでもなくつまらない「こだわり」だったと気づきました。」と、彼は幸せそうに言うのでした。

 

年齢を重ねるたびに価値観を変えるのは難しくなりますが、自分の幸せの為に現実と向き合い、勇気をもって変化できる事が「40代男性、結婚への近道」と思った次第です。
以上、長くなりましたが「お見合いおばさんの主張」でございました。

川崎貴子

川崎貴子

リントス株式会社代表取締役

リントス株式会社代表取締役。1997年に女性に特化した人材コンサルティング会社ジョヤンテを設立後、1万人を超える女性をフォローしてきた。「女性マネージメントのプロ」との異名を取る。メディア取材執筆多数。婚活結社「魔女のサバト」、共働き推奨 婚活サイト「キャリ婚」(https://carricon.jp 男性完全無料)主宰。 著書に『我がおっぱいに未練なし』(https://www.amazon.co.jp/dp/4479783997 大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(http://www.amazon.co.jp/dp/4584136335 ベストセラーズ)、『モテと非モテの境界線 AV監督と女社長の恋愛相談』(https://www.amazon.co.jp/dp/4062729458 講談社) 、『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(https://www.amazon.co.jp/dp/4862804829 総合法令出版)、『私たちが仕事をやめてはいけない57の理由』(http://www.amazon.co.jp/dp/447979493X 大和書房)、『上司の頭はまる見え。』(http://www.amazon.co.jp/dp/476319707X サンマーク出版)がある。ブログ「酒と泪と女と女」など連載も多数。12歳と5歳の娘を持つワーキングマザー。