2016.02.03

ビジネス
40代が分かれ道!? 定年後に幸せになれる人脈術

定年後、イキイキシニアになるか寂しいシニアになるか、40代が分かれ道!?

こんにちは。『人見知りでも「人脈が広がる」ささやかな習慣』著者の金澤悦子です。このコラムでは、これまで10000人以上のビジネスパーソンに取材などでお会いした経験から、成功している人たちがやっている、人生を変える人脈づくりのほんのささやかなコツをご紹介しています。

 

先日、友人たちと居酒屋で飲んでいたところ、隣の席にいらしたシニアの方々と意気投合。聞けば、定年した同期の方々と定期的に飲み会を開いているとのこと。

 

一緒に楽しい時間を過ごさせていただき、そろそろお会計…というときに、ひとりの方から名刺をいただきました。

 

思わず見入ってしまいました。というのも、肩書のところに「元(大手企業の名前)」と書いてあったからです。そういう名刺、あるんですね。

 

アドラー心理学を紹介する『嫌われる勇気』によれば、人は「ここにいていいのだ」と自分の居場所を感じられることで、自分の価値を実感するといいます。逆に仕事人間だった人が定年して居場所がなくなり「定年うつ」になる人が少なからずいらっしゃるのも、その一例でしょう。

 

前述の方で言えば、「元」という肩書で所属し続けられるのは幸せなことですよね。有名企業に勤めるというのは定年後のリスクヘッジにもなるのだという新たな発見でした。

 

では、有名企業でない方へ、こんなデータをお見せいたしましょう。

図1

(図1)ソニー生命保険株式会社「シニアの生活意識調査2014」
http://www.sonylife.co.jp/company/news/26/nr_140911.html

2014年にソニー生命が全国のシニアに対して行ったアンケート(有効回答数1000人)によれば、イキイキシニアライフを送るために必要なのは、「家族との絆」に次いで、「世代に関係なく趣味や価値観を共有できる人との交流」と考えていることが明らかになりました。

 

一方でこんなデータもあります。

図2

(図2)ニチイ アクシアネット「アクティブシニアの普段の楽しみ・趣味事情」
https://www.axianet.jp/column/detail/number/10255/from/top/

株式会社ニチイ学館が、50~80歳代の男女1211人に聞いたアンケートによると、「普段の生活の中でどのようなことを楽しみにしていますか」という質問の回答で、一番多かったのは、男性では、「テレビ・ラジオ」、次いでパソコン、インターネット。

 

定年してようやく家族のことを顧みた時には、妻はしっかり外に居場所をつくっていて、子どもたちも独立。孫といっても、盆暮れ正月に会いに来るだけ…。特に行く場所もなく、テレビやインターネットで暇つぶしをしている。これが現実のようです。

 

そこでひとつの疑問が湧いてきます。イキイキシニアライフに「世代に関係なく趣味や価値観を共有できる人との交流」が必要だと思っているのに、なぜ出かけないのか?それは、目的がないと動けないという男性の習性に起因していると私は思います。

 

ほら、女性はウインドウショッピングが大好きですが、男性でウインドウショッピングをする方はあまりいらっしゃいませんよね。つまり、男性はふらっと出かけるのが苦手です。

 

だからこそ、趣味やボランティアなど出かける目的が必要なのですが、年齢を重ねるほど、新しい場所に出向いたり、関係を築くのが億劫になることは想像に難くありません。

 

そう考えれば、会社でもない、家庭でもない、第3の居場所をつくるのは、早いに越したことはなさそうです。

 

ワインが好きなら、飲むだけでなくセミナーに通ってみる。
自分の知識や経験を地域に活かしてみる。

 

2016年はこれまで興味があったけど先送りにしてきたことにチャレンジしてみませんか?

金澤悦子

金澤悦子

はぴきゃりアカデミー代表

1991年株式会社リクルートに入社。営業に従事し、同年新人MVP賞を獲得。1994年株式会社キャリアデザインセンター設立にともない、転職。広告営業局次長、広報室長を経て、2001年『ワーキングウーマンtype(現ウーマンtype)』編集長就任。2005年働く女性のキャリアデザインをサポートする株式会社はぴきゃりを創業。新刊『人見知りでも「人脈が広がる」ささやかな習慣(実務教育出版)」が好評発売中。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4788911523/ninoya-22/ref=nosim/